「カフェきごさいズーム句会」六月句会報告 飛岡光枝選
第三十九回 (2026年6月13日)の句会報告です。( )は添削例。この句会はどなたでも参加可能です。右の案内からどうぞ。見学も大歓迎です。
第一句座
【特選】
父逝きて誰に託さん竹婦人 矢野京子
(父逝きてもてあましたり竹婦人)
細く長く河鹿の笛の清らけき 藤井和子
まなじりの紅煌かせ祭の子 赤塚さゆり
(祭の子まなじりの紅煌かせ)
【入選】
吹く風に抗ひもせず姫女苑 藤井和子
(姫女苑あさまの風に抗はず)
播磨風まじへ夏の句座に入る 飛岡佐恵子
(播磨の風まとひて夏の句座に入る)
祭笛さても昭和のなつかしき 矢野京子
田植え終え青き夕べに息をつく 飛岡佐恵子
(田植ゑ終へ青き夕べの只中に)
梅雨の傘たたみて仰ぐ大仏 葛西美津子
川風に揺れ通しなる夏のれん 斉藤真知子
黒揚羽どこにも触れず触れられず 高橋真樹子
ひなげしや吾子嫁ぎ行く三百里 藤倉桂
(ひなげしや吾子嫁ぎ行く三千里)
封に蓋らっきょうの香の厨中 田原眞知
刈草の匂ひを踏んでゆく夕べ 飛岡佐恵子
ヨガポーズおんなの素足うつくしく 矢野京子
早苗饗や出して自慢の一夜干し 飛岡佐恵子
(早苗饗や婆が自慢の一夜干し)
雪解け富士黒さいや増す日暮れ時 藤井和子
(雪解けて黒さいや増す富士の山)
桑の実に口を汚して山賊めく 光枝
第二句座(席題・燕子花、百足)
【特選】
花無くて葉の切先よ杜若 田原眞知
美しき花あるところ百足をる 矢野京子
【入選】
禅僧のしばらく眺め燕子花 斉藤真知子
(禅僧のしばらく眺め大百足)
百本の足もてあます百足かな 斉藤真知子
(一本の足もてあます百足かな)
かきつばた昨夜の雨つぶ花に葉に 葛西美津子
百足虫頭の中を逃げ惑ふ 高橋真樹子
(百足虫頭のなかを這ひ回る)
杜若棚田の里の雨静か 飛岡佐恵子
沖縄の洞にうごめく赤百足 光枝
