加賀の一盞(7月)能登牛
自宅から歩いて2分くらいのところに石川県で有名な能登牛を食べさせるステーキレストランがある。食事に利用しまた町内の催し物などでも使うところ。独自の牧場を持つ直営店なのでいつも美味しく頂いている。今回はその能登牛についてご紹介したい。
全国的には馴染みが少ないと思うが、能登牛は肉脂肪中のオイレン酸含有量が高く、とろけるような柔らかさで定評がある。年間1000頭ほどの出荷と少なく幻のブランド和牛と称されている。一つには海が近いので牧草に塩分が入り、それを飼料にすることで肉に旨味が増すとも評価される。
それでは賞味することに、この季節何といっても醍醐味はバーベキュー、大胆にガッツリ能登牛を頂く。用意したのは深いサシが入ったロースと厚みたっぷりのヒレ、炭火の加減もよく網に乗せるとすぐに脂身が解け出し煙が上がる。
場所を変えて火の当たり具合を調節、数分で返し更に数分で出来上がり。内部は程よい温まりのレア、外はこんがりと焼き目がつきジューシーさを閉じ込めている。ロースは歯応えとサシのバランスが最高、ヒレは柔らかさと旨味が舌に絡みつく。至福の時とは正にこの事と実感する。
さらに冬の料理と言えばすき焼、これぞ能登牛が最も本領を発揮する料理。深いサシが鍋に入れる前から感じ取れる。柔らかい肩ロース肉のスライスはご存じ金沢の旨味ある大野醤油と石川の地酒と共に鍋へ、その香りだけでもお酒二合くらいいけそう。言葉では表現できないほどの味、ご想像頂きたい。
金沢は海の幸への関心に偏りがちだが、能登牛はそれを覆すほどのおいしさ。リピーターの方にはおすすめ。もちろんステーキや焼肉、すき焼にも石川の地酒は能登牛の美味しさをしっかり受け止めて相性抜群であること付け加えたい。
バーベキューの燻は能登の狼煙なり 淳
