「カフェきごさいズーム句会」7月句会報告 飛岡光枝選
第四十回「カフェきごさいズーム句会」(7月11日)の句会報告です( )は推敲例。この句会はどなたでも参加できます。参加希望の方は右の案内からどうぞ、見学も大歓迎です。
第一句座
【特選】
へなへなと撓む形代納めけり 葛西美津子
鎌倉はみどり滴る茅の輪かな 葛西美津子
【入選】
シルバーカー行けども行けども夏木立 赤塚さゆり
(シルバーカーひたすらに行く夏木立)
あざやかに寄れば飛び散る熱帯魚 伊藤涼子
(あざやかに寄りては散りて熱帯魚)
子カマキリレモン葉の上照り映える 立花武
(子かまきりレモンの葉の上照り映ゆる)
ひそかなる花の盛りやゆきのした 鈴木勇美
ゴッホ展上野の山の茂りかな 早川光尾
藍壷に藍たつ今宵星祭 藤倉桂
ふくらめる熱き想ひを花ざくろ 花井淳
黒髪のハイビスカスは恋の花 伊藤涼子
あと少しからが本番登山かな 斉藤真知子
できたての豆腐一丁冷奴 斉藤真知子
素麺は父渾身のおもてなし 赤塚さゆり
太陽に負けじと咲くやハイビスカス 藤井和子
(太陽に負けじと開くハイビスカス)
水たらす鬼灯市の鉢抱へ 斉藤真知子
(水しとど鬼灯市の鉢抱へ)
早苗田を揺らす蛙の歌う声 藤井和子
(早苗田を揺らし蛙の声ひびく)
鮎釣りて青蘆そよぐ帰り道 立花武
(鮎釣りて青草そよぐ帰り道)
手の平に夫のトマトや地球めく 飛岡佐恵子
どこまでも水ひろびろと平泳ぎ 高橋真樹子
(平泳ぎどこまでも水ひろびろと)
扇開くたびに母の香あふぎけり 光枝
第二句座(席題・水中花、草笛)
【特選】
水中花娘の心揺れ帰宅せり 飛岡佐恵子
(水中花娘の心揺れ通し)
けふもまた変はらぬあはれ水中花 葛西美津子
【入選】
藻の花にちさき金魚隠れおり 立花武
(藻の花に小さき魚隠れをり)
四六時中目にさらさるや水中花 藤倉桂
(四六時中目にさらされて水中花)
水中花恋に終はりのあるやうに 葛西美津子
(水中花恋に終はりのあるものを)
草笛の予期せぬ音に驚きぬ 藤倉桂
水中花この家のことみな知りて 斉藤真知子
草笛や遠くゆうゆうトンビ舞う 立花武
(草笛や遠くいういうトンビ舞ふ)
人間の嘘聞いてゐる水中花 斉藤真知子
東京の水を纏ひて水中花 光枝
