「カフェきごさいズーム句会」8月句会報告 飛岡光枝選
第四十一回「カフェきごさいズーム句会」(8月8日)の句会報告です。( )は添削例。
この句会は国内外どこからでもズームで参加可能です。 参加希望の方は右の案内からどうぞ。見学も大歓迎です、右のメニューのお問い合せへその旨お送りください。
第一句座
【特選】
青田波田の草取りを呑み込めり 藤倉桂
(青田波道草の子を呑み込みぬ)
生き延びて今年も仰ぐ盆の月 斉藤真知子
吹き溜まり戦ひ終わり油蝉 早川光尾
(油蝉戦ひ終はり吹き溜まり)
【入選】
はらはらと髪にリュックに花ゑんじゆ 鈴木勇美
秋暑きものに親爺の魚拓かな 葛西美津子
秋暑し指三本で塩つかみ 飛岡佐恵子
(秋暑し指三本で塩を振る)
風鈴に急かされてゐる投句かな 葛西美津子
我が星は戦まみれよ雲の峰 藤倉桂
八月や小さき仏も五十歳 高橋真樹子
花芙蓉見知らぬ人と雨宿り 赤塚さゆり
大鐘は涼しく灼けて山の上 葛西美津子
(大鐘は灼けて涼しく山の上)
太陽の子なり真つ赤なミニトマト 高橋真樹子
(太陽の子なり真つ赤なトマト捥ぐ)
精霊流し爆心地よりはじまりぬ 伊藤涼子
(絵灯籠爆心地より流れくる)
花氷のぞけば歪む人のかほ 矢野京子
初秋の波を洗ひし波の音 斉藤真知子
(初秋の波を洗つて波寄する)
暑き日の夕陽の迫る台所 高橋真樹子
茄子の馬ちょっと前のめり盆の客 飛岡佐恵子
(茄子の馬ちよつと前のめり盆用意)
涼風のやうな娘に育ちけり 矢野京子
朝顔の花を数へにゆく子かな 斉藤真知子
花咲きて見知らぬ街や烏瓜 光枝
第二句座(席題・露草、秋立つ)
【特選】
ワンカップ供ふ父の忌秋立つ日 伊藤涼子
(秋立つや父に供へるワンカップ)
道端の露草加へ供華とせむ 藤倉桂
【入選】
立秋や真白き新のふきん出す 伊藤涼子
ペン先にインクたつぷり蛍草 矢野京子
露草や真中に黄色ありてこそ 田原眞知
露草の瑠璃のさやかに小径かな 高橋真樹子
露草や電車見送る道の辺に 矢野京子
(露草や電車見送る道の端)
立秋や句集を抱え友見舞う 飛岡佐恵子
(今朝の秋句集を抱へ友見舞ふ)
うかうかと十年過ぎぬ蛍草 光枝
