今月の料理(四月) くずやき
甘いものは別腹などどいいますが、食後にほんの一口でもデザートがあるとなんだかとっても幸せな気持ちになります。お客様を家に招待した時など食後のデザート迄には手が回らないものですが、やはり手作りのスイーツはいただく方も嬉しい物です。今月は簡単に出来る葛を使ったスイーツをご紹介します。
葛は秋の七草の一つ葛の花の根を掘り精製したものです。料理ではとろみをつけるのに用いる事が多いのですが、今は廉価な片栗粉(馬鈴薯でんぷん)が主流のようです。ブランドでは吉野葛が有名ですが生産量は鹿児島県が日本一だそうです。葛は日本中どこでもあり、近年まではいたる所で採れていたのではないでしょうか。以前に近くの山で採れたものですと言って頂いた事がありました。根を掘り出しそれを精製して作るもので手間もかかるうえ段々作る人も少なくなり今や高級品の仲間入りをしそうな食材になってしまいました。
お伝えするくずやきは葛を使ったクレープのようなものです。実は何か機会があったら作ってみたいと思って沢山のレシピをストックしてあるのですがその中の一つです。何とも素朴であっさりとした、フライパン一つ出来る簡単なものなのでお試し下さい。
【作り方】
分量のこしあん、葛、水をよく混ぜ合せる。葛は溶けにくいので丁寧に混ぜる。
テフロンのフライパンに薄くオイルをしく。
クレープを焼く要領で薄くのばし火を通す。
焼き上がったら端からくるくると巻きサランラップの上にとり形を整える。
【分量】
本葛 水Ⅰに対し市販の練あん3の割合