子どもの詩に、校庭を掃除する時は広いなと感じ、遊ぶときは狭いなと感じるといった内容のものがありました。同じ分量のものでも、人間好きなものといやの物とでは全く感じ方がちがいます。美味しいもや好きな物が乗ったお皿はアッという間に空になるのに、嫌いなものや不味いものが乗ったお皿はなかなか空きません。
季節もまた同じ。さわやかな五月は瞬く間に去ってしまい今月はうっとうしい梅雨の季節です。最近は春や秋の過ごしやすい季節がことに短くなったように感じます。コートを羽織りたいくらいの日があると思えば、半袖がほしい日もあります。外出のさいは上着や雨傘など手荷物も増え煩わしさが増す感じですが、梅雨は文字の通り梅を太らせ稲を成長に導いてくれます。そう考えると日本にはなくてはならないものかもしれません。
今月の料理は梅からとった酢でつけ汁をつくり、灰汁を抜いた夏わらびを漬けます。青梅を漬けた醤油は爽やかな風味と軽い酸味が特徴で作っておくと重宝します。以前、梅を味噌に漬けた梅味噌も作った事がありましたが梅醤油のほうが出番が多いようです。胡瓜や水雲の酢の物など出汁で割れば簡単に出来ますし、冷蔵庫に入れておけばかなり長持ちします。
最近は手に入りにくかった山菜などちょっと気の利いたマーケットで見かける事があります。手に入れる事ができたらお試し下さい。
【作り方】
梅醤油は梅を瓶にきっちりといれます。
瓶一杯に梅入れお醬油をそそぎキッチンペーパーを被せて保存します。
数日で梅のエキスが出てきたら出来上がりです。
灰汁を抜いた蕨を適当な長さにきり、梅醤油と出汁を注ぎ半日もすれば
食べごろに漬かります。酢が入っているので日もちします。