a la carte_年の市
今年も残りわずかとなり、迎春準備でなにかと気ぜわしくなってきました。
おせち料理に使う食材を、「京の台所」として親しまれている錦市場に買いに出かけました。
「年の市」として賑わう錦市場は、400年の歴史があります。狭い通りの両側に、蝦芋、聖護院大根などの京野菜、琵琶湖の魚の佃煮、漬物、菓子、花、小物などの老舗がずらりと並んでいます。
鮮魚店では、「正月用睨み鯛」の予約を早くから受け付けています。縁起物の鯛の姿焼に、正月三が日、睨みをきかせてもらうのですが、我が家では、元日にいただいてしまうので、睨みは一瞬です。
海産物店では、写真のように70cm~1mほどの棒鱈が吊されています。「叫んでいる流木」と名付けたい迫力があります。干鱈なので、水でもどして、甘辛く炊き、おせち料理の一品となります。あれこれ店をのぞき、品物を選ぶのは、楽しくあっという間に時間がたってしまいます。
皆様、よい年をお迎えください。(洋子)
大いなる鯛に睨まれ年の市 洋子