今月の料理(十二月)_ドゥルセ・デ・レチェ
子供の頃大好きだったものを大人になって食べた時、どうしてあんなに夢中になったのかと思うものもあれば、こんな美味しいものをどうして食べなかったのか「ああ損をした」と思うものもあります。概ね子供は味のはっきりしたものや甘いものなど食味の傾向がはっきりしています。その中で子供も大人も大好きなものがスィーツ。いくつになってもこれだけは止められません。今ほど美味しいスィーツがなかった頃、身近にあるのはチョコレートやビスケットぐらいで、今日ではとてもスィーツなどと呼べるものではありませんでした。
今月ご紹介するのは昔なつかしい練乳を使ったものです。お菓子のフィリングとして使ったり、パンのスプレッドとして使ったり、いろいろ楽しめます。
昔は苺にこの練乳と牛乳をかけて食べるのが大好きでしたが、何時の頃からか練乳は記憶から抜け落ちてしまいました。再び思い出したのはこのシーズンケーキ用の苺が出回り、添えられていた練乳に目が止まったからです正式にはドゥルセ・デ・レチェ と言い牛乳に砂糖を入れ、長く煮詰めるらしいのですがあの白い練乳に色がつき何となく香ばしくキャラメルのようです。ビスケットに挟んだり、朝食のパンにぬったりいろいろお楽しみ下さい。不思議ですが、そのまま頂くより少し甘みが薄れるような気がします。
【作り方】
練乳の缶詰が浸かるくらいのお鍋に水を入れ、1時間から2時間弱火で煮てゆきます。いつも缶詰の上に水がきている状態にしてください。
缶詰を開けるときはしっかり冷めてから開けませんと熱い練乳がふきだしますので、くれぐれも注意してください。