a la carte 燕の子

001最寄り駅の券売機の右上の壁に、燕が巣を作り子育て中です。ここなら、いつも人がいて鴉が襲ってくる心配もありません。

燕が巣を作り上げてしばらく経つと、雛がぴいぴいと鳴きながら顔を覗かせるようになりました。最初二羽かと思っていたら、だんだん増えて六羽いるようです。

親燕が餌を探しに行ってしまうと、子燕はおとなしく口を閉じて親の帰りを待っています。頭の毛が立っていてなんとも愛らしいです。親燕が餌を運んで来ると、顔より大きく口を開けて、必死で餌をねだります。人間同様、親燕は子育てに奮闘しています。

改札を通る人の頭上に糞が落ちないよう、駅員さんが巣の下に段ボールで作った「糞受け」を取り付けました。そして、「しばらくの間、あたたかく見守ってください」と書いた、子燕のイラスト入りポスターが貼られました。

乗降客は足をとめ、「大きくなったね。」と笑顔で成長を見守っています。私も、燕の子に元気をもらっています。巣立ちの日がくるのが、うれしいような寂しいような気分です。(洋子)

いつだつて腹をすかせて燕の子    洋子

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