今月の料理(六月)ピーナッツバターと バナナのトースト
先日「台湾バナナ」を見つけました。バナナは一年中あり何時が旬なのかよくわかりませんが、「台湾バナナ」とあるこの時期がバナナの旬なのでしょうか。野菜や果物の季節感が薄れる中で注意深く見ていくとやはりその季節ならではのものがけっこうあるようです。枇杷やさくらんぼ、柿、梨、桃などは季節がこないと出回りません。その反対に無花果などのように年々出回るのが早くなる物もあります。
そして台湾バナナと同じころ「茘枝・ライチ」が入ってきます。始めて口にしたのは十代も終りの頃でした。会食のおり、ボーイさんが銀の器に乗せて配ているのですが、どう見てもトリフチョコのようで、まさか中華料理のデザートがトリフチョコではね?と話していた目の前に置かれたのがライチでした。食べた事もなく見た事もないのに直感でライチ=楊貴妃と頭に浮かんだのはライチと言う果物が余程魅力的で、心のどこかに残っていたのでしょうか。あの半透明の白さとちょっと魅惑的な食感ほのかな香りと上品な甘みは魅力的で、今でも見つけるとついつい買ってしまうものの一つです。
さて、今月の料理はこのライチではなく、バナナトースト。はじめこれを聞いた時は「え!」と思ったのですが、けっこうポピュラーなようで、ご存知の方も多いかも知れません。カロリーが高いので朝はこれと具沢山の野菜スープなどで。忙しい時やちょっとお腹のすいた時、お八つなどにも便利です。
作り方は簡単です。普通のトーストしたパンにピーナッツバターを塗り、スライスしたバナナを乗せて出来上がりです。ただし、ピーナツバターは甘みのない調理等に使うものを。ミスマッチのようですが、バナナとピーナツは相性が良いようで、少し堅めのバナナをバターでソテーしリキュールを振って、ミルクでゆるめたピーナツバターを塗ってもおいしく頂けます。