à la carte_玉せせり
1月3日に福岡市の筥崎宮で行われる新春行事です。室町時代に始まったと云われ、玉を奪い合って一年間の吉凶を占います。
まず木製の陰陽の玉を洗う儀式から始まりました。
神事の後、陽玉(直径28センチ、8キロほど)を締め込み姿の男が陸組(おかぐみ)浜組にわかれ、激しく奪い合いました。この玉に触れると幸運が訪れるといわれています。
寒い中、力水を浴びた男達は全身を上気させ玉を奪い合い終わりに、楼門で待つ神官に玉が渡されました。
今年は、陸組が渡すこととなり、五穀豊穣になりそうです。
さっきまで激しい争奪戦が行われていた玉は陰の玉と共に静かに神の前に供えられました。(真知子)
玉競の裸を叩く霙かな 富安風生