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《連衆》 松川まさみ、青沼尾燈子、上田雅子、密田妖子、佐藤森恵、西川遊歩、花井 淳、飛岡光枝(捌)
二〇二五年九月二十三日~
【初折の表】
発句 秋の雲吾より若き父ありき 青沼尾燈子(秋)
脇 初雪早き富士の頂 雅子 (秋)
第三 月光を入れて謡曲たけなはに 妖子 (秋・月)
四 キャンセル待ちのカルチャー講座 遊歩 (雑)
五 燕来る夫は料理の腕上げて まさみ(春・恋)
六 春の昇進上海帰り 森恵 (春)
【初折の裏】
初句 日本初女性総裁万愚節 雅子 (春)
二 クマ出没す人間の里 雅子 (冬)
三 はうたうの今宵の鍋の肉固く 尾燈子(雑)
四 月冴え冴えと大杉の梢 まさみ(冬・月)
五 天井にうねる筆あと龍吼ゆる まさみ(雑)
六 大波砕けサーファー空へ 森恵 (夏)
七 自慢のタトゥー彼女はモスラ俺ゴジラ 森恵 (雑・恋)
八 銭湯で聞く若手落語会 遊歩 (雑)
九 七光りなき身は軽く風の中 尾燈子(雑)
十 白鳥帰る灰色の空 雅子 (春)
十一 百歳の媼の巡る花の杖 雅子 (春・花)
折端 おぼろおぼろと戦場の吾子 まさみ(春)
【名折の表】
初句 AIを学ぶAIきりもなく 雅子 (雑)
二 日の暮れるまで千本ノック 遊歩 (雑)
三 初めての浴衣の顔を見つめ合ふ 森恵 (夏・恋)
四 ブラジル遥か孫の写メール まさみ(雑)
五 ぽたぽたと淹れるサントス香ばしく 尾燈子(雑)
六 靄に浮かびし瀬戸の島々 妖子 (雑)
七 まぼろしの戦艦大和鯨ゆく 遊歩 (冬)
八 小春を威す雲の塊 淳 (冬)
九 天照大神隠れ闇深く 妖子 (雑)
十 産室に満つ強き産声 妖子 (雑)
十一 一片の影も許さずスーパームーン 雅子 (秋・月)
十二 力士飲み干す朱の大杯 遊歩 (秋)
【名折の裏】
初句 復活の能登の棚田の今年米 遊歩 (秋)
二 車座の宴亡き友もゐて まさみ(雑)
三 新政権幾たび託す拉致の闇 雅子 (雑)
四 舟の篝に透ける白魚 淳 (春)
五 肌通す仕立て下ろしの花衣 妖子 (春・花)
挙句 誰の名残りか揺るるふらここ まさみ(春)
