いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の表 脇
新たな巻がはじまります。今回の発句は、以前から好きな句ですが、年齢を重ねて
さらに心魅かれるようになりました。
「残生や」で始まります。淡々と詠まれた「ひと日は花を鋤きこんで」から感じる
余情。この余情をいかした脇になれば、「発句に寄り添う」ことになるのですが。
再募集です。 春の短句(77)です。
【初折の表】
発句 残生やひと日は花を鋤きこんで 飴山實
脇
〇
△
目刺をあてにまづは一杯(史生)(「目刺をあてに」はいいのですが)
遠嶺にかかる今朝の春雪(真知子)(手を止めてみた風景)
・
ゆるり見渡す菜の花畑(発句に「鋤きこんで」があるので畑を避けて)
夜を込めて鳴く棚田の蛙(発句に「鋤きこんで」があるので田を避けて)
彼方のピアノ運ぶ春風(彼方?)
新たな趣味に嵌る永き日(新たな趣味とは?)
折々くばる粽ひと盆(粽は夏の季語です)
浮かれ出でたる蟇の鳴き声(蟇鳴くは夏になります)
ぽつぽつ遅き春の灯火(遅き春は、春に入っているのにまだ肌寒い時期のこと。
発句の散った花を鋤きこむより季節が前に戻ってしまいます)