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    《連衆》青沼尾燈子 安藤久美 斉藤真知子 高角みつこ 高橋真樹子
        田村史生 永井貝太 中野美津子 氷室茉胡 
    《捌き》木下洋子
    2025年4月15日~

    【初折の表】
    発句   残生やひと日は花を鋤きこんで   飴山實(春・花)
    脇     白き蝶々あそぶ川舟       真樹子(春)
    第三   春風に乗りて祝電届くらん      みつこ(春)
    四     初日の朝は豆腐味噌汁       久美(雑)
    五    母と子の寝息安らかけふの月    美津子(秋・月)
    六     あきんど集ふ豊年の村      貝太(秋)
    【初折の裏】
    初句   長き夜にコンクラーベの始まりて  史生(秋)
    二     山から山へ上がる狼煙      尾燈子(雑)
    三    後宮に貴妃の奏づる琵琶の音が   真知子(雑) 
    四     和歌の上手な恋の狩人      茉胡(雑・恋)
    五    くどくには今宵はひどき鼻詰まり  みつこ(雑・恋)
    六     余熱でつくる半熟卵       史生(雑)
    七    フォロワーが百万人のアイドルに  久美(雑)
    八     スタジアムより見る月涼し    史生(夏・月)
    九    したたかに酔つてくぐらんドヤの門 貝太(雑)
    十     夢か現か二度寝の沼に      尾燈子(雑)
    十一   今生は烏に生まれ花の山      久美(春・花)
    折端    釣り糸垂らす永き日の暮れ    真知子(春)
    【名残の表】
    初句   茶摘唄背なの赤子も唱和して    茉胡(春)
    二     下田の沖に黒船が見え      美津子(雑)
    三    写経する墨の香りにつつまれて   真樹子(雑)
    四     千年後へ立つ心柱        久美(雑)
    五    懐かしき地球を眺め日向ぼこ    史生(冬)
    六     雪の兎は雪野へ帰り       貝太冬冬)
    七    鉄ちゃんと鉄子の出会ふ無人駅   美津子(雑・恋)
    八     代はる代はるに取りし育休    茉胡(雑・恋)
    九    待望の総裁選へ駒進め       真樹子(雑)
    十     いまだ叶はぬ能登の復興     真知子(雑) 
    十一   万博の大屋根リング月上る     尾燈子(秋・月)
    十二    耳をすませば秋の波音      みつこ(秋)
    【名残の裏】
    初句   猪が近づいて来る秘密基地     史生(秋)
    二     宇宙資源の利権争ふ       茉胡(雑)
    三    勲章とダイヤきらめく晩餐会    みつこ(雑)
    四     王家を離れ修行の旅へ      尾燈子(雑)
    五    花守の合間に開く古本屋      史生(春・花)
    挙句    いまもかすかに引鶴のこゑ    真知子(春)