飛梅「庭中に青鮫の巻」満尾となりました
波乱万丈の巻となりました。長丁場、参加のみなさんお疲れさまでした。
《連衆》 松川まさみ、青沼尾燈子、上田雅子、密田妖子、佐藤森恵、西川遊歩、花井 淳、高橋真樹子
飛岡光枝(捌)
二〇二六年二月十一日~五月十六日
【初折の表】
発句 梅咲いて庭中に青鮫が来ている 金子兜太(春)
脇 春の潮に沈む戦艦 雅子(春)
第三 大き手の母が自慢の蓬餅 真樹子(春)
四 機織の音路地に響き 淳(雑)
五 秋風にほてりを冷ます湯屋帰り 尾燈子(秋)
六 初雪早き富士の頂き 雅子(秋)
【初折の裏】
初句 鷹柱めざして急ぐ一羽あり 森恵(秋)
二 舳先にざばと豊の黒潮 淳(雑)
三 あまちやんの三陸鉄道ひた走り 尾燈子(雑)
四 凍星仰ぐ恋の鞘当て 遊歩(冬・恋)
五 一夜にてホルムズ海峡波高し 雅子(雑)
六 真夏日無音グラウンド・ゼロ まさみ(夏)
七 眠れない死者に涼しき月明かり まさみ(夏・月)
八 深山めぐる千日回峰 淳(雑)
九 授かりし玉の赤子に歯が生えて 雅子(雑)
十 茶碗の舟で春の大川 尾燈子(春)
十一 小兵らの暴るる土俵花盛り 淳(春・花)
折端 ゴビの砂漠に蜃気楼立つ 真樹子(春)
【名折の表】
初句 猪八戒の裔か奄美のあかりんとん 光枝(雑)
二 似ても似つかぬ夫の銅像 まさみ(雑・恋)
三 宗兄弟抜きつ抜かれつゴールイン 尾燈子(雑)
四 ブーケトスに沸く初夏の教会 遊歩(夏・恋)
五 パネトーネモンテローザは雪の中 淳(冬)
六 独房で読む星の王子さま 真樹子(雑)
七 灼熱の炎を上げて油田の櫓 雅子(雑)
八 灸のけむり簾洩れくる 森恵(夏)
九 水かけて喧嘩収める江戸の町 真樹子(雑)
十 秋の海峡蝶わたり行く 真樹子(秋)
十一 大いなる眼が覗く月の裏 森恵(秋・月)
十二 見渡す限りゆれるコスモス 雅子(秋)
【名折の裏】
初句 仏像に残るくれなゐ深閑と 妖子(雑)
二 湖の底マリモ転がり 妖子(雑)
三 戦争を詠みつぐ一生きはやかに 光枝(雑)
四 命潤す雪解けの水 遊歩(春)
五 八方へ今朝満開の花の枝 まさみ(春・花)
挙句 春惜しみつつ交はす一献 尾燈子(春)
