いどばた歌仙 さへづり「薫風の巻」満尾となりました。
めでたく満尾を迎えました
見どころのある一巻となっているでしょうか
《連衆》杉東優子、青沼尾燈子、きだりえこ、花井 淳、安立由美子、園田靖彦、石川桃瑪、宗芳房子、鈴木千閑、𡈽谷眞理子、田原眞知、高柳宙、垂水裕子、《捌き》村松二本
二〇二六年五月五日~六月二四日
【初折の表】
発句 薫風や座せば茶の湯の主人公 千閑(夏)
脇 若竹割りて一膳の箸 千閑(夏)
第三 大型のクルーズ船に乗り込んで 眞理子(雑)
四 鴎に教はる異国の言葉 りえこ(雑)
五 金印は蛇に守られ月の道 由美子(秋・月)
六 石包丁の稲穂摘みゆく 千閑(秋)
【初折の裏】
初句 車座に廻す秘伝のましら酒 りえこ(秋)
二 此方見てゐる飯盛女 尾燈子(雑)
三 身の上をぽつりぽつりと腕枕 房子(雑・恋)
四 星のまたたくパオの天窓 りえこ(雑)
五 はるかなる地平を埋める騎馬軍団 房子(雑)
六 カットを叫ぶ黒澤明 淳(雑)
七 着ぶくれて田舎銀座の立見席 靖彦(冬)
八 ピエロが座る冬の三日月 由美子(冬・月)
九 耳元で王を殺せと囁かれ りえこ(雑)
十 辞書から消えし不可能の文字 由美子(雑)
十一 醍醐寺に敷きつめたるや花筵 尾燈子(春・花)
折端 ぜんまい飯はかかさまの味 裕子(春)
【名残の表】
初句 サーカスのブランコ乗りが宙を切る 優子(春)
二 象が泣いてる今日の絵日記 由美子(雑)
三 おもむろにブラシを鞭に持ちかへて 裕子(雑)
四 舌にとろりと禁断の蜜 りえこ(雑・恋)
五 耳のないゴッホの顔と冬ごもり 靖彦(冬)
六 ぐるりと回る梟の首 由美子(冬)
七 からくりの童にこにこ茶を運び 由美子(雑)
八 三の重には小判ぎつしり 房子(雑)
九 木曽路より天守貫く心柱 淳(雑)
十 祝詞朗々大幣を振る 房子(雑)
十一 月の宴したたかに酔ふ鬼の裔 りえこ(秋・月)
十二 枝の蓑虫せせらぎを聞く 淳(秋)
【名残の裏】
初句 エッフェル塔ゆらす横綱土俵入り 淳(秋)
二 醤油を垂らすコンソメスープ 房子(雑)
三 裾つまむ子指を立ててカーテシー 房子(雑)
四 拍手の中を下がる緞帳 眞理子(雑)
五 杖軽くまぼろしの花追ひかけて りえこ(春・花)
挙句 木賃の宿に遠蛙聞く 房子(春)
