めでたく満尾を迎えました
皆さんのおかげで今回も見どころのある一巻となりました
ありがとうございました
次の発句の締切は
立夏 5月5日 20時
新たな心でお詠みください
《連衆》高平玲子、杉東優子、青沼尾燈子、きだりえこ、伊藤 空、花井 淳、安立由美子、園田靖彦、石川桃瑪、宗芳房子、鈴木千閑、三玉一郎、土谷眞理子
《捌き》村松二本
二〇二五年三月四日~四月十七日
【初折の表】
発句 また歌仙はじまるまでの朝寝かな 一郎(春)
脇 霞の立つと結ぶ靴紐 房子(春)
第三 声高く金時山と笑ふらん 一郎(春)
四 ひよこ色なるフルーツ牛乳 由美子(雑)
五 月青しプロレスを見に隣まで 玲子(秋)
六 田水を落す頃合の良し 桃瑪(秋)
【初折の裏】
初句 磨崖仏の視線の先を赤蜻蛉 眞理子(秋)
二 少年兵の担ぐライフル 玲子(雑)
三 こそこそとポルノ雑誌を回し読み 一郎(雑)
四 部屋の女将の指はしなやか 玲子(雑)
五 五線譜にきみへの思ひ滔々と 一郎(雑・恋)
六 嫁入舟を見送るあやめ 一郎(夏・恋)
七 掬ひたる金魚の尾鰭月に見せ 房子(夏)
八 子役の笑みにうなる監督 玲子(雑)
九 幌馬車に金鉱石を積み込んで 玲子(雑)
十 酒場の前の昼の決闘 千閑(雑)
十一 うつりゆく花を惜んで菰かぶり 由美子(春・花)
折端 佐保姫ねむる峰の浮雲 一郎(春)
【名残の表】
初句 鷹鳩と化してあはうみ澄みわたる 靖彦(春)
二 大地を北へ測量の杭 一郎(雑)
三 照準をぴたりと合はす狙撃兵 りえこ(雑)
四 ミニスカートの脚組みかへる 空 (雑・恋)
五 親友の妻としつぽり冬座敷 玲子(冬・恋)
六 雪より白き浄蓮の滝 由美子(冬)
七 蔵ぼつこ旅の一座にしんがりに 玲子(雑)
八 青空高く放る学帽 千閑(雑)
九 巴里の灯の小さな窓に見え初むる 淳 (雑)
十 旅の土産はイトカワの砂 房子(雑)
十一 万博のガラスケースへ月明り 眞理子(秋・月)
十二 秋天をゆく水素自動車 空(秋)
【名残の裏】
初句 爽やかにペン走らせる執務室 玲子(秋)
二 溶鉱炉から鉄ほとばしる 一郎(雑)
三 守札晒し木綿に縫ひつけて 玲子(雑)
四 流れも清き神宮の森 優子(雑)
五 さまざまの思ひをのせて花筏 尾燈子(春・花)
挙句 一本松を過る春風 玲子(春)