いどばた歌仙 さへづり「バリカンの巻」満尾となりました
《連衆》高平玲子、杉東優子、青沼尾燈子、きだりえこ、花井 淳、安立由美子、園田靖彦、石川桃瑪、宗芳房子、鈴木千閑、𡈽谷眞理子、湯浅菊子、伊藤空
《捌き》村松二本
二〇二五年五月五日~二〇二五年六月一九日
【初折の表】
発句 バリカンの一気に走る立夏かな 由美子(夏)
脇 植田の面を渡るさざなみ 眞理子(夏)
第三 明けきらぬうちから廊下拭きあげて 玲子(雑)
四 皿にたつぷり生ヨーグルト 淳(雑)
五 月赤し草原にゲルちりばめて 玲子(秋・月)
六 相撲中継衛星放送 菊子(秋)
【初折の裏】
初句 沁みわたる出所祝ひの新走 千閑(秋)
二 ヒッチハイクの旅はジグザグ 由美子(雑)
三 拓郎を照れくささうに弾き語り 由美子(雑)
四 ルーズリーフに描く横顔 空(雑)
五 惚れちやつた姿形はさておいて 尾燈子(雑・恋)
六 歌麿の絵をひらく枕辺 りえこ(雑・恋)
七 召されけり霰まぢりの雪の朝 玲子(冬)
八 長く尾を引く凍鶴の声 房子(冬)
九 守役の監視を潜り城の外 千閑(雑)
十 乙女の生血求め彷徨ふ 空(雑)
十一 生きながら花と化すまで花狂ひ 由美子(春・花)
折端 鱗粉散らし揚羽蝶舞ふ 玲子(春・花)
【名残の表】
初句 締め込みに能登の春潮押し寄せて 淳(春)
二 だいだらぼうの開く弁当 玲子(雑)
三 石頭目掛けてチョーク投げつける 玲子(雑)
四 目で追ひかける提灯ブルマ 由美子(雑・恋)
五 六月の花嫁夫はあんぱんまん 玲子(夏・恋)
六 闇のビールで上ぐる祝杯 空(夏)
七 音もなく回りはじめしルーレット 眞理子(雑)
八 砂漠の果の国ぞ住みよき 靖彦(雑)
九 暁の空へ旅立つ伝書鳩 千閑(雑)
十 支援物資を阻む銃弾 りえこ(雑)
十一 月天心瓦礫の中のマリア様 空 (秋・月)
十二 雁のゆく東雲の空 尾燈子(秋)
【名残の裏】
初句 我々のソウルフードの稲を刈る 靖彦(秋)
二 ミニ豚カフェにアリア流るる 玲子(雑)
三 晴々とシングルマザー第一歩 由美子(雑)
四 計算機よりそろばんが好き 菊子(雑)
五 三代の女将が揃ふ花の宿 りえこ(春・花)
挙句 筆を休めて野に遊ぶなり 玲子(春)
