めでたく満尾を迎えました。それにしても連句は前句の見定めが肝心。
虚心に前句に入ってゆけると、良い付けが生まれるのではないでしょうか。
次の発句を募集します。締め切は少し間が空きますが、
5月5日(立夏)20時
奮ってご応募ください。
《連衆》高平玲子、杉東優子、青沼尾燈子、きだりえこ、花井 淳、安立由美子、園田靖彦、石川桃瑪、宗芳房子、鈴木千閑、三玉一郎、田原眞知
《捌き》村松二本
二〇二六年三月三日~二〇二六年四月十三日
【初折の表】
発句 うつし世の朝日まぶしむ雛かな 一郎(春)
脇 春風つかむ小さきてのひら 玲子(春)
第三 水の玉乗せたる芹を摘み取りて 房子(春)
四 口ずさみたる万葉の歌 玲子(雑)
五 月の出に岸を離るる櫓の静か 優子(秋・月)
六 花野に眠る何やらの骨 桃瑪(秋)
【初折の裏】
初句 墨衣今宵は鹿の声の中 房子(秋)
二 ツァラストゥストラが朝日に叫ぶ 由美子(雑)
三 二十億光年先に膝抱へ 房子(雑)
四 君に届けとリクエスト曲 房子(雑)
五 ラッシュアワー手話で囁くアイラブユー 玲子(雑・恋)
六 水着の紐を外す指先 一郎(夏・恋)
七 月明に馬鈴薯の花咲き満ちて 桃瑪(夏・月)
八 アブサンを手にポルカ踊るよ 玲子(雑)
九 思ひつくまま書きなぐる散文詩 一郎(雑)
十 朝刊に読む折々のうた 尾燈子(雑)
十一 豊かなることば流るる花筏 一郎(春・花)
折端 ぴんと立ちたる乗込の鰭 由美子(春)
【名残の表】
初句 いまは亡き父母の棲む蜃気楼 一郎(春)
二 鳴り出だしたるグランドピアノ 玲子(雑)
三 ファントムの髪にこの指挿し入れて 房子(雑)
四 盲の瞼くちびるで撫づ 玲子(雑・恋)
五 経典を胸に抱きて冬銀河 玲子(冬)
六 湯豆腐割つて醤油を垂らす 眞知(冬)
七 春団治羽織の紐をすつと解き りえこ(雑)
八 質に流れし形見のダイヤ 一郎(雑)
九 一族の秘め事飯の種にして 玲子(雑)
十 讃美歌うたふ日曜の朝 一郎(雑)
十一 月浴びて故郷の星をなつかしむ 玲子(秋・月)
十二 膝下はなれて六十の秋 靖彦(秋)
【名残の裏】
初句 ふるまひを莞爾と受けて菊の酒 りえこ(秋)
二 地震に崩れし漆工房 淳(雑)
三 読みさしの徒然草に貼る付箋 桃瑪(雑)
四 畑のみどりを汁に散らして 房子(雑)
五 洛中は花の宴の三番叟 淳(春・花)
挙句 種井の底に星の静もる 由美子(春)
