いどばた歌仙 善哉「闘鶏の巻」 初折の裏 四
「友」なのか「恋人」なのか。思い切って告白すれば「友達だよ」と。 ショックを受けたら、それはりっぱな失恋です。 もう一句大きく転じ、恋で詠んでください。 締切は、月曜日の午後8時です。 【初折の表】 五 インタビュ … 続きを読む →
「友」なのか「恋人」なのか。思い切って告白すれば「友達だよ」と。 ショックを受けたら、それはりっぱな失恋です。 もう一句大きく転じ、恋で詠んでください。 締切は、月曜日の午後8時です。 【初折の表】 五 インタビュ … 続きを読む →
芸術・エンタメ・スポーツなど楽しいことに夢中になれる 幸せを感じます。 次は、恋の句を詠んでください。 【初折の表】 五 インタビュー終へて見上げる今日の月 茉胡(秋・月) 六 夜なべ仕事の選挙速報 … 続きを読む →
主に第二次世界大戦のあと、海外にいた軍人、軍属、一般人が日本へ
帰還しましたが、その輸送に使われた船舶が引揚船。主要な港が引揚港
に指定され、門司港もその一つでした。
戦後の混乱の中、やっとの思いでたどり着いた日本での暮しも厳しい
ものだったようです。
明るい未来を感じられるよう雑で詠んでください。
【初折の表】
第三 若草の萌ゆる故郷後にして 知枝(春)
四 髷を結ふにはすこし足らずも みつこ(雑)
五 インタビュー終へて見上げる今日の月 茉胡(秋・月)
六 夜なべ仕事の選挙速報 史生(秋)
【初折の裏】
初句 一行はいつしか無口末枯野 うたこ(秋)
二 引揚船は門司の港へ 真知子(雑)
三
〇
引揚船は門司の港へ(真知子)
△
夜の軍勢迫る本陣(桃瑪)
埋蔵金の地図は暗号(うたこ)
・
徴兵検査待ちし問診
コルティナの夜に悲鳴歓声
寄付で再建パリの聖堂
ふたたび歩む霊場めぐり
包丁一本修行の道へ
紙と鉛筆だけをお供に
誰かがひゆうと口笛を吹く
喝采浴びるアスリートたち
興味深い句が多かったのですが、前句の解明で終わらず、前へ
進めて詠んでください。再募集です。
【初折の表】
脇 鳴り響きたる春の雷 一郎(春)
第三 若草の萌ゆる故郷後にして 知枝(春)
四 髷を結ふにはすこし足らずも みつこ(雑)
五 インタビュー終へて見上げる今日の月 茉胡(秋・月)
六(折端) 夜なべ仕事の選挙速報 史生(秋)
【初折の裏】
一(折立)一行はいつしか無口末枯野 うたこ(秋)
二
〇
△
学童疎開幼遅るる(茉胡)
肩の荷おろし熱き茶を飲む(桃瑪)
召集令状逃げられもせず(みつこ)
・
われこそ代表てふ猛者出るや
次の相手は優勝候補
最終レースは写真判定
関所越ゆればちりぢりとなる
留守のさなかに金品取られ
メダルの行方神のみぞ知る
腹が減っては戦はできぬ
寸分違はぬ日本列島
バッキンガムの前で交代
謎の多い句です。何の一行。無口になるのはなぜ。
末枯野(うらがれの)は冬景色になる前のさびしい景。
前句のハードワークの後の虚無感に通じるものも。
いかようにも転じられます。
雑で詠んでください。
【初折の表】
脇 鳴り響きたる春の雷 一郎(春)
第三 若草の萌ゆる故郷後にして 知枝(春)
四 髷を結ふにはすこし足らずも みつこ(雑)
五 インタビュー終へて見上げる今日の月 茉胡(秋・月)
六(折端) 夜なべ仕事の選挙速報 史生(秋)
【初折の裏】
一(折立)一行はいつしか無口末枯野 うたこ(秋)
二
〇
一行はいつしか無口末枯野(うたこ)
△
落ち鮎で軽く一杯酔ふほどに(桃瑪)
朝寒の牛舎に子牛産まれんと(みつこ)
観覧車紅葉かつ散る中空へ(久美)
あつらえのスーツの方に秋時雨(真樹子)(方→肩)
・
はからずも意中の人は露と消へ
この国の将来不安秋惜しむ
肌寒といひつつ犬と外に出る
いつもより少し厚めに栗羊羹
新米のおむすびあまた大皿に
憧れのノマドとなりて暮るる秋
四から五では、活躍した若手力士がインタビューを受けた
感慨を、今日の月に重ねています。
六に「夜なべ仕事の選挙速報」が付くと、主体は選挙関係の
インタビューを行っていた報道関係者となります。
今日は夜なべ仕事だと、臨戦態勢に入る覚悟で見上げた月だ
ったようです。
今回は、時事問題としてタイムリーな句をいただきました。
「初折の裏」に入ります。
晩秋で詠んでください。 締切は、月曜日の午後8時です。
【初折の表】
発句 闘鶏の猛る一羽を抑へけり 桃瑪(春)
脇 鳴り響きたる春の雷 一郎(春)
第三 若草の萌ゆる故郷後にして 知枝(春)
四 髷を結ふにはすこし足らずも みつこ(雑)
五 インタビュー終へて見上げる今日の月 茉胡(秋・月)
六(折端)夜なべ仕事の選挙速報 史生(秋)
【初折の裏】
一(折立)
〇
夜なべで送る選挙速報(史生)(夜なべ仕事の選挙速報)
△
次々届く当選の蘭(真知子)(当選祝ふ蘭次々と)
今年はいかに太刀魚の漁(桃瑪)(太刀魚漁の水揚げいかに)
秋風を斬る役者の一閃(真樹子)(秋風を斬る役者の見せ場)
・
失言拾ふマイク身に沁む
妻と二人でやる新走
終戦日から二十九年経
新蕎麦を打つ名人の技
芒の銀波縫い行くバイク
あんぱん食みていそしむ夜学
利酒会でつひに優勝
前句を受けて、相撲関連だとわかると続きになります。
モンゴルの高原は大きな景でいいのですが、第三に戻る感が
あります。
いただいた句は、前句を受けて相撲で良い結果を出しての
インタビューともとれますが、次の句によっては全く違う分野
のインタビューになります。転じる働きのある句です。
展開によっては、今日の月への思いにも変化が生まれます。
次も秋で詠んでください。
発句 闘鶏の猛る一羽を抑へけり 桃瑪(春)
脇 鳴り響きたる春の雷 一郎(春)
第三 若草の萌ゆる故郷後にして 知枝(春)
四 髷を結ふにはすこし足らずも みつこ(雑)
五 インタビュー終へて見上げる今日の月 茉胡(秋・月)
六
〇
インタビュー終へてつくづく今日の月(茉胡)(つくづく→見上げる)
△
月今宵お国自慢を持ち寄りて(史生)
・
万感の満月背負ふ土俵入
砧打つ音の夕月昇らすも
隊商はすすむ月下を絹の道
上めざす決意を月に誓ひけり
モンゴルの高原照らす金の月
読みかへす友からの文月の夜
零れゆく月の光の子守歌
銭湯の桶の中から月上り
十両までとんとん昇進しても、まだ髪の毛が髷が結えるほどは
伸びていないようです。
五は、月の定座です。秋の月です。
発句 闘鶏の猛る一羽を抑へけり 桃瑪(春)
脇 鳴り響きたる春の雷 一郎(春)
第三 若草の萌ゆる故郷後にして 知枝(春)
四 髷を結ふにはすこし足らずも みつこ(雑)
五
〇
髷を結ふにはすこし足らずも(みつこ)
△
カップラーメンすする屋上(一郎)
関西弁の洗礼を受け(美津子)
アメリカで読む折々のうた(真樹子)
・
暖簾分け受け開く和菓子屋
昔語りの下宿生活
一汁一菜大部屋暮らし
なくてはならぬ朝の味噌汁
もふ懐かしき母の味噌汁(もふ→もう)
父はその日も寡黙をとおす
大志を胸に青年は行く
「若草の萌ゆる」の瑞々しい表現が印象的です。
故郷を後にした主体のその後の歩みに思いを馳せます。
四句目は、雑で軽く付けてください。
発句 闘鶏の猛る一羽を抑へけり 桃瑪(春)
脇 鳴り響きたる春の雷 一郎(春)
第三 若草の萌ゆる故郷後にして 知枝(春)
四
〇
若草の萌ゆる故郷後にして(知枝)
△
入学子新生活の荷を解いて(茉胡)
・
苗代水はたゆたゆと田に(いいのですが77です)
初潜り新人海女も加わりて(加わりて→加はりて)
つぎつぎと八重山吹もうるほひて
手でつかみよく育てよ種蒔て
ふるさとの果てしなき田を返すらん
ゆるしあふ潅仏の日の雨ならん
闘鶏の試合開始を告げるがごとく春の雷が鳴り響きます。
「闘鶏の巻」も開始です。
春の雷は三春の季語です。第三は、時の流れから晩春で。
第三は、前句を受けながらも大きく転じてください。
長(たけ)高く、句跨がりにならないように詠んでください。
留めは、「に・て・にて・らん・もなし」などが多いです。
発句 闘鶏の猛る一羽を抑へけり 桃瑪(春)
脇 鳴り響きたる春の雷 一郎(春)
第三
〇
をちこちに鳴る春の雷(一郎)(鳴り響きたる春の雷)
△
蹴鞠の球は春空高く(尾燈子)(春空高く上がりし蹴鞠)
入園へ向け早も競争(茉胡)(難関越えて入園の吾子)
・
ナムルに混ぜし春の山菜
早や咲きそめし庭の紅梅
里の景色をはこぶ春雨
春の岬に朝日のぼりて
春の眠りを割く鉦の音
桃咲く里に生れし益荒男
大漁旗は春風に舞ひ