いどばた歌仙 飛梅「夢見る筍の巻」満尾です
《連衆》 安藤文、松川まさみ、青沼尾燈子、葛西美津子(ミツコ)、上田雅子、三玉一郎、密田妖子、佐藤森恵、西川遊歩《捌き》飛岡光枝
二〇二五年五月一日~六月二十七日
【初折の表】
発句 大空を夢見て筍伸びゆけり 文 (夏)
脇 鯰料理の美味きこの頃 雅子 (夏)
三 活き活きと餅屋の暮し初句集 雅子 (雑)
四 一番鶏が長々と啼く ミツコ(雑)
五 祝福の聖堂の上月静か 文 (秋・月)
六 いちじく捥げば乳のしたたる まさみ(秋)
【初折の裏】
初句 秋寂し妻のくちびる塞ぎては 文 (秋・恋)
二 ごみと一緒に燃やすアルバム 一郎 (雑)
三 恋多きグレコのシャンソン胸焦がす 遊歩 (雑・恋)
四 戦車の残骸街に転がり 雅子 (雑)
五 玉の子の産声あげる雪の夜 文 (冬)
六 キリンのゆめは故郷サバンナ まさみ(雑)
七 人類の足跡照らすけふの月 光枝 (秋・月)
八 ダリの時計か猿の腰掛 まさみ(秋)
九 遊糸飛ぶカーブミラーを姿見に 妖子 (秋)
十 芸人一行天城越えゆく 妖子 (雑)
十一 いま春とすれ違ひたり背の憂ひ 森恵 (春)
折端 口いつぱいに菜飯かきこむ 文 (春)
【名折の表】
初句 櫻花壇窓一面のはなふぶき 一郎 (春・花)
二 天下取りたる一炊の夢 光枝 (雑)
三 暮るるまでキャッチボールを兄弟 文 (雑)
四 新ネタ挑む漫才コンビ 遊歩 (雑)
五 めまとひを払ふ身振りも色つぽく 妖子 (夏・恋)
六 えぼし岩までまたひと泳ぎ 一郎 (夏)
七 入日雲黄金色に縁どられ 森恵 (雑)
八 ゴッホの耳の実る果樹園 まさみ(雑)
九 ひりひりとビリーホリデーうたふ夜 まさみ(雑)
十 日に灼かれゆく敗戦記念日 一郎 (秋)
十一 月あかり米を抱へて人の列 文 (秋・月)
十二 へちまの水一滴また一滴 妖子 (秋)
【名折の裏】
初句 今日もまた世界を沸かす二刀流 文 (雑)
二 顔の隠れる特大バーガー 一郎 (雑)
三 女房の檜扇づかひ巧みにて 妖子 (雑)
四 こつそり御簾をくぐる恋猫 一郎 (春・恋)
五 花びらを分けて二人のボートゆく 雅子 (花・恋)
挙句 まだ眠たげな新一年生 一郎 (春)
