「さへづり」の「星の歌」満尾です
《連衆》高平玲子、杉東優子、青沼尾燈子、きだりえこ、花井 淳、安立由美子、園田靖彦、石川桃瑪、宗芳房子、鈴木千閑、𡈽谷眞理子、湯浅菊子、伊藤空、三玉一郎
《捌き》村松二本
二〇二五年八月二十九日~二〇二五年十月十八日
【初折の表】
発句 星の歌地に降りそそぐ夕べかな 一郎(秋)
脇 夜明近づく朝顔の花 りえこ(秋)
第三 月を追ふ藜の杖を友として りえこ(秋・月)
四 煤を被りて風呂の火を吹く 房子(雑)
五 里めぐり鉄路伸びゆく大八洲 淳(雑)
六 出舟入舟豊の朝凪 淳(夏)
【初折の裏】
初句 夏祭背中の龍が目を剥いて 由美子(夏)
二 麝香燻らす年上の人 りえこ(雑・恋)
三 プロポーズつがひの駱駝贈り付け 玲子(雑・恋)
四 顔さへ知らぬ男のもとへ 玲子(雑・恋)
五 骨を撒く青海原の真ん中に 由美子(雑)
六 色褪せてなほ憎き赤紙 一郎(雑)
七 ざくざくと雪を踏みつけ皇居前 りえこ(冬)
八 三島が叫ぶ冬の満月 玲子(冬・月)
九 水面にめらめら燃ゆる金閣寺 菊子・桃瑪(共作)(雑)
十 草踏み分けて探す死に場所 由美子(雑)
十一 短冊に仮名を散らして花の雨 玲子(春・花)
折端 堰を越えんと跳ねる若鮎 りえこ(春)
【名残の表】
初句 マンガ学部マンガ学科に入学す 一郎(春)
二 朝昼晩と食パンの耳 一郎(雑)
三 階段をガラスの靴で駆け下りて 一郎(雑)
四 一生かけてお守りします 由美子(雑・恋)
五 君と吾の間に小さき登山帽 由美子(夏・恋)
六 なほ隆々とそだつ峯雲 眞理子(夏)
七 少年を乗せて疾走蒙古馬 玲子(雑)
八 カメラ目線にあふる大杯 淳(雑)
九 背中までとどく黒髪梳り 玲子(雑)
十 巫女神前に舞ひて鈴の音 桃瑪(雑)
十一 月皓々女の統べるあきつしま 玲子(秋・月)
十二 こめ大臣に苦き新米 玲子(秋)
【名残の裏】
初句 短くも風うるはしき秋惜しむ 一郎(秋)
二 隣の声に耳澄ましをり 眞理子(雑)
三 掛軸の山河を水の迸る 優子(雑)
四 足音もなく歩む脇僧 一郎(雑)
五 目覚むれば花の一輪ほころんで 房子(春・花)
挙句 ひねもす歌ふ里のうぐひす 房子(春)
