第三十八回 (2026年5月9日)の句会報告です。( )は添削例。この句会はどなたでも参加可能です。右の案内からどうぞ。見学も大歓迎です。
第一句座
【特選】
百年の夢の続きを山椒魚 斉藤真知子
真つ先に君に告ぐべし虹二重 鈴木勇美
竹林の大くらがりを夏の蝶 葛西美津子
【入選】
スコップの氷を浴びる鮮魚かな 花井淳
(スコップの氷を浴びて初鰹)
眠たげな莢の蚕豆剥きにけり 斉藤真知子
一八や母のひとり居守りをり 矢野京子
(一八やひとり居の母守らんと)
命継ぎメタセコイアの芽吹きたり 早川光尾
(天を衝くメタセコイアの芽吹きけり)
花嫁の花冠の薔薇の香りけり 矢野京子
(花嫁の花冠の薔薇香る)
宙へ飛ぶ若狭の鯖の光かな 花井淳
子鯉またひとつ増えたり鯉のぼり 矢野京子
放課後のチャイムアンネの薔薇揺れて 葛西美津子
藁を巻く靴にまかせて雪渓へ 花井淳
(靴に藁巻きて挑むや大雪渓)
伽羅蕗を煮るに大鍋ゆらしけり 斉藤真知子
(伽羅蕗を煮るや大鍋ゆらしつつ)
大楠や五月の風に身をゆだね 斉藤真知子
宅急便たけのこ乗せて西東 矢野京子
(宅急便たけのこ積んで西東)
渦潮に呑まれゆく蕊白牡丹 伊藤涼子
花林檎香る窓辺の五時限目 鈴木勇美
(花林檎白く香るや五時限目)
歌舞伎座のはねて薄暑の顔ならぶ 光枝
第二句座(席題・夏座敷、守宮)
【特選】
暗がりに吸はれて何処守宮かな 葛西美津子
【入選】
寝転んで入道雲や夏座敷 立花武
遠く来て富士一望の夏座敷 斉藤真知子
突然の雷鳴響く夏座敷 立花武
腹見せて深夜のやもり夜警なり 立花武
鎌倉の海を一望夏座敷 伊藤涼子
(鎌倉の海は白波夏座敷)
よく見れば愛らしき顔守宮かな 斉藤真知子
けふもまた昨日の守宮すぐそこに 斉藤真知子
床の間に一輪の百合夏座敷 伊藤涼子
干涸びし守宮掃き出す山の家 光枝









