いどばた歌仙 飛梅 飛梅の巻/初裏/折端
【初裏の裏】
九 電線の鴉の凍る月明り 松太 (冬・月)
十 姥捨山を影の彷徨ふ 酸模 (雑)
十一 朝粥に梅干しひとつ花の宿 松太 (春・花)
折端 保護猫親子愛しむ春 遊歩 (春)
名残に入ります。
より大らかに、新鮮な句をどうぞ。
まずは春です。
【付句候補】
・〇
保護猫子猫仕付け愛しむ
・△
ひかりを放ちのぼる若鮎(文)
・
焙炉場辺り茶の香ひねもす
春の水流れ包丁をとぐ
良き風を待つ春の入江に
ひつきりなしに飛ぶつばくらめ
芝生の庭に揺るるふらここ
高度経済成長落花 (花です)
石の仏に供ふる草餅
テレビ取材の春の特番
むれてはわかれ瀬をのぼる鮎
裏の山では野藤が天に(続きにならないように)
人に紛るる佐保姫の背
虚子の忌に訪ふ岩穴の墓(姥捨山へ戻ります)