いどばた歌仙 さへづり さへづりの巻/初表/五
【初折の表】
脇 わさびかをらす天龍の水 りえこ(春)
第三 リニアカー春の山脈貫いて 玲子(春)
四 牧場に響くカウベルの音 千閑(雑)
五 国境の街は眠らず望の月 桃瑪(秋・月)
次も秋の句
表六句がやっと終わります
【付句候補】
・〇
国境の街のにぎはひ望の月
・△
枕辺にリルケの詩集月あかり(玲子)
赤ん坊の寝息聞きゐる月さやか(りえこ)
・×
家づとにフレッシュチーズ月上る
スイスとて日本の月と同じ月
月渡る村の広場の石畳
望月に大和撫子降り立ちて
木の肌を愛でる文机月渡る
さつきから音一つなき宵の月
月渡る伏目がちなる人魚姫
月天心ボーダーコリーを照らしをり