いどばた歌仙 さへづり さへづりの巻/初表/六
【初折の表】
脇 わさびかをらす天龍の水 りえこ(春)
第三 リニアカー春の山脈貫いて 玲子(春)
四 牧場に響くカウベルの音 千閑(雑)
五 国境の街は眠らず望の月 桃瑪(秋・月)
六 海鳴遠く鷹渡りゆく 由美子(秋)
次も秋
初折の裏に入ります
暴れどころです
【付句候補】
・◎
海鳴遠く鷹渡りゆく
・〇
真赤に染まる高粱畑(玲子)
瓦礫の下の邯鄲の脚(りえこ)
・×
朝のビュッフェのパンの冷やか
秋澄む関に勧進の声
虫すだく夜古本広げ
カジノに暮るる保養地の秋
すだく虫の音いっせいに止む
風冷やかに難民の列
人種とりどり月のバザール