いどばた歌仙 さへづり さへづりの巻/初裏/二
【初折の表】
四 牧場に響くカウベルの音 千閑(雑)
五 国境の街は眠らず望の月 桃瑪(秋・月)
六 海鳴遠く鷹渡りゆく 由美子(秋)
【初折の裏】
初句 十年の蟄居をかこつ菊作り りえこ(秋)
二 緖締の玉の渋きかんざし 淳(雑)
「かんざし」が恋の呼び出しになっています。
さあ、存分に。
【付句候補】
・〇
緖締の玉で作るかんざし
・△
鏡に写す起きぬけの顔(桃瑪)
男芸者のあがるお座敷(玲子)
・×
笠をかぶれば魅力ある人
水屋見舞に小僧のつかひ
展覧会で同じ絵を見る
身振り手振りの一途な想ひ
旅の疲れを癒す名湯ざつ
申し込んだるおひとりツアー
指に紅差し鬼夜叉の舞ふ
着信のたびスマホ開きて