いどばた歌仙 さへづり さへづりの巻/初裏/三再募集①
【初折の表】
五 国境の街は眠らず望の月 桃瑪(秋・月)
六 海鳴遠く鷹渡りゆく 由美子(秋)
【初折の裏】
初句 十年の蟄居をかこつ菊作り りえこ(秋)
二 緖締の玉の渋きかんざし 淳(雑)
三 閨を出づめ組の法被ひるがへし 由美子(雑・恋)
これは決まりました。
「め組の法被」が「緒締の玉」と響き合う。
次も雑。
恋でも、恋離れでも。
【付句候補】
・◎
閨を出づめ組の法被ひるがへし
・〇
新妻の手を振り切つて脱藩す(りえこ)
ねだられて南麻布に二号店(玲子)
・×
姫を恋ひ身分を越えて駆落ちす
黒猫を持たせて描く柳腰
運命の糸は赤色墜ちゆかん
禁解いて試す馬券が大当たり
触れたくて触れることなし君の肩
待ち合はせ帰洛の旅へ発たんとす
親の目を盗んで契るバルコニー
手油で白髪なでつけ墓参り