いどばた歌仙 善哉 雲雀の巻 初折の表/六 再募集
この句が付くことによって、猫の集会場所が心に浮かびます。
五の句を心に、前へ進めています。
序・破・急の序にあたる初折の表六句を終え、破にあたる初折の裏十二句が
始まります。
表六句に出せなかった神祇・釈教・恋・無常・人名・殺伐・病態・妖怪なども
様々におもしろく転じていただければと思います。
初折の裏一句目(折立)は、引き続き秋で。晩秋のころ。
奇数 長句(575)
偶数 短句(77)で。
【初折の表】
発句 雲雀鳴く毛馬の堤に遊びけり 洋子(春)
脇 耕人仰ぐ夕映えの峰 豊(春)
第三 遅ればせながらと炬燵塞ぎゐて 桃瑪(春)
四 大声で呼びかへす豆腐屋 久美(雑)
五 月今宵猫の集会あるらしく 美津子(秋・月)
六(折端) 街の灯遠く秋潮の音 うた子(秋)
【初折の裏】
一(折立)
【付句候補】
・〇
街の灯遠き秋潮の浜(うた子)
・△
・
夢の中にも木の実降る音
孫からもらふ朝顔の種
ゆるめの帯に萩を散らして
巡業の間に鳴らす鬼灯
秋天高く反戦叫ぶ
旅芸人は花野道くる
出刃出す前に秋刀魚が猫呼ぶ
後継ぎ決まる老舗紅葉出づ
稲架掛けに寄るものの飛び立つ