いどばた歌仙 善哉 雲雀の巻 初折の裏/一
転じやすい初折の裏の一(折立)の句。いかようにも詠めると思います。
そろそろ恋の気配がしてくるといいですね。
次は雑。短句。
【初折の表】
発句 雲雀鳴く毛馬の堤に遊びけり 洋子(春)
脇 耕人仰ぐ夕映えの峰 豊(春)
第三 遅ればせながらと炬燵塞ぎゐて 桃瑪(春)
四 大声で呼びかへす豆腐屋 久美(雑)
五 月今宵猫の集会あるらしく 美津子(秋・月)
六(折端) 街の灯遠く秋潮の音 うた子(秋)
【初折の裏】
一(折立) 郁子の実の垣根に数多ぶら下がり 桃瑪(秋)
【付句候補】
・〇
郁子の実の垣根に数多ぶら下がり(桃瑪)
・△
・
朝獲れの籠の松茸売れに売れ
下戸ながら味はわかると利酒し
置き手紙して部屋を出る露時雨
見慣れたる山も装ふ頃となり
鰯雲君の町へと流れゆき
秋風にいよよ佳境の平家琵琶
ことごとく人類の病む夜寒にて
車椅子押しつ押されつ紅葉晴