姿がはっきり見えるように、「旅人の」を「僧ひとり」に直しました。
次も春。
【初折の裏】
五 紀元前の王の眠れる墓いづこ 尾燈子(雑)
六 砂漠をすすむ隊商の列 真知子(雑)
七 祇園会を飾る異国の懸装品 茉胡(夏)
八 団扇片手にあふぐ夕月 桃瑪(夏・月)
九 叡王も顔色変へる好敵手 美津子(雑)
十 川中島に息を潜める 貝太(雑)
十一 僧ひとり奥へ奥へと花の山 豊(春・花)
十二
【付句候補】
〇
旅人の奥へ奥へと花の山(豊)(僧ひとり奥へ奥へと花の山)
△
・
そよ風に花のさざめき止めどなく
還暦の同窓会は花の下(還暦よりも八十以上の方が)
子を抱いて花の湯浴みよ猿の湯(花の湯浴みより湯浴みの猿に花の散る方が)
花むしろ課員一同勢揃ひ
晴れ晴れとコロナの後の花見酒(前句の息を潜めるからの晴れ晴れでしょうか)
閉ざされし花の関門開くはいつ(門構えが並んでいます)
ゆつたりと魂載せて花筏(前句の川のイメージに花筏は付き過ぎ)
花の冷え父に赤紙届きたる(戦のあと、また戦争になるので)