いどばた歌仙 善哉「初空の巻」名残の表 四
一寸先は闇の気分になりますが、「お茶を一服」の余裕こそ大事かと。
次は冬の長句を。
【初折の裏】
十 未だなじめぬ新札三人 うた子(雑)
十一 花追うて北へ北へとドザ回り 貝太(春・花)
折端 箱いつぱいに届く草餅 真知子(春)
【名残の表】
初句 兄嫁が守りし生家炉の名残 茉胡(春)
二 坂をのぼれば見ゆる黒船 久美(雑)
三 乱発の大統領令劫火揺れ 一郎(雑)
四 パソコン閉ぢてお茶を一服 史生(雑)
五
〇
パソコン閉じてお茶を一服(史生)(閉じて→閉ぢて)
△
固唾を呑んで皆既日食(久美)
胸に沁みゆくコブサールの詩(真樹子)
自信の立地突如陥没(うた子)(高値の売地突如陥没)
・
デマ拡散に踊る民衆
競争激化宇宙開発
いざ書き換へん世界の地図を
ウインウインの提携話
指先震へ崩れるジェンガ
袋の中に世界のおもちや
息をひそめるノアの方舟