今月の料理(一月)木の実粥
今月の料理がアップされるのは12月の20日頃、新年を迎えるには少し間がありますが忘年会やクリスマスなどこれからも飲む機会が多くあるのではないでしょうか。
お正月と言えばおせち料理ですが、最近のおせちは蒲鉾やエビ、金団、数の子等が山のように盛り込まれ、とても華やかで綺麗なのですがちょっと人工的な気がします。中にはローストビーフやオマールエビなど、単なるご馳走の詰め合わせ?と疑いたくなるような物もあります。ご自分で作るとおわかりになると思いますが、おせちはお煮しめを始めとして、膾や田作、頭芋などそれ程鮮やかな色のものは多くありません。女性にとっては調理の手間が省け有り難いのですがこの御馳走を頂き、テレビを見て過ごしたら体も胃袋も少し大変かも知れません。
そんなご馳走攻めの年末から年始にかけて食べすぎや飲みすぎで、体調を崩される方も多いのではないでしょうか。日本ではお腹の調子が悪い時や風邪などの時よくお粥を頂くせいか、お粥イコール病人食のイメージが強いですね。でもお隣の韓国や中国ではもっと日常的に頂いているようで、お粥の種類も沢山あります。
ドラマ「チャングムの誓い」で五種粥というのが出て来ましたがこれは、松の実 胡桃、アーモンド 胡麻 クコの実(ピーナツ、桃の種)など五つの木の実を入れたお粥。作るには随分と手間がかかります。今月の料理は五種とまではいきませんが、身近にある胡麻、松の実、胡桃を入れたお粥をご紹介します。松の実のは飲みすぎにとても良いのでお試しください。日本のお粥と少し違いポタージュのような感じです。
【作り方】二人分
1)お米をさっと洗い二時間ほど水に浸けておきます。
2)つけたお米を水ごとミキサーにいれ撹拌します。
3)胡麻、胡桃、松の実を色がつかない程度に煎って擂鉢であたります。
4)撹拌したお米と先ほどの擂った木の実にもう一カップ水を足して火にかけます
5)始めは強火で煮たってきたら弱火にして十五分から二十分くらい煮ます。
6)好みで塩を振って頂きます。
【分量】
米 半カップ
水 2カップ
松の実 胡桃 胡麻 各15グラムづつ
ちょっと面倒と思っている方に。一番簡単な方法は好みの硬さのお粥に木の実等をペーストになるまで擂り出来上がり寸前にお粥に混ぜる方法。木の実は市販のミックスナッツで十分です。頂くとちょっとクリーミーでミルキーな味です。普通の白粥よりコクがありお米の甘みも感じられてお口に合う方も多いと思います。