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「カフェきごさいズーム句会」報告 飛岡光枝選

caffe kigosai 投稿日:2025年12月21日 作成者: mitsue2025年12月22日

第三十三回「カフェきごさいズーム句会」(2025年12月13日)の句会報告です。(  )は添削例です。

第一句座              
【特選】
冬館あの日のままのチェスの駒      鈴木勇美
もうすこし遠くへ吹かれたき落葉     斉藤真知子

【入選】   
気遣ひは少し温めの柚子湯かな      赤塚さゆり
のぞき見る水の鏡に冬もみじ       矢野京子
土塊の温かき秋球根植ふ         早川光尾
(土塊の温かきかな秋球根)
浮雲の影まろびゆく大枯野        伊藤涼子
悠然と潮吹く鯨小笠原          藤井和子
そばがきや遠き昔の母の笑み       藤井和子
仲代が木の葉時雨の旅を逝く       早川光尾
その中の一番太き大根買ふ        斉藤真知子
白い息切れすぎ無用町研ぎ屋       立花武
(息白く町の研ぎ屋の包丁研ぐ)
初雪やわが青春の荒井由実        矢野京子
クリスマス天にも地にも星あふれ     伊藤涼子
太古の光メタセコイアの冬紅葉      早川光尾
母の手を離せばすぐに悴んで       鈴木勇美
冬雲に触れんばかりや海猫(ごめ)のこゑ  葛西美津子
花枇杷や五島遥けきマリアさま      花井淳
(花枇杷や五島遥けきマリア像)
とりどりの虫の寝床や枯葎        藤倉桂
(とりどりの虫の寝床や枯葎)

飛岡光枝出句
煮凝にあるかなきかの鮒の骨  

第二句座(席題・狐、障子)
【特選】        
貼り立ての障子に朝の来てをりぬ     斉藤真知子
臥す母の命養ふ障子かな         藤倉桂     
薄々と模様の浮かぶ障子かな       矢野京子
(薄々と雪花浮かぶ障子かな)
訪ね来て障子に映る人影や        前田悠
(訪ね来て障子に映る影やたれ)

【入選】
子の部屋の破れ障子はそのままに     斉藤真知子
このところ夜遊びの狐ばかりかな     高橋真樹子
(この里は夜遊び狐ばかりかな)
耳立てて黄泉の声聞く狐かな       葛西美津子
膝の子の絵本に狐鳴く夜かな       高橋真樹子

飛岡光枝出句
白障子母の寝息を確かむる

「カフェきごさいズーム句会」報告 飛岡光枝選

caffe kigosai 投稿日:2025年12月18日 作成者: mitsue2025年12月22日

第三十二回「カフェきごさいズーム句会」(2025年11月8日)の句会報告です。(  )は添削例。
「カフェきごさいズーム句会」は世界中どこからでも参加可能です。(右の案内を御覧ください)見学も大歓迎です。

第一句座              
【特選】
松林の松奔放に冬に入る       斉藤真知子
もふ猫に狙はれてゐる障子かな    斉藤真知子
  (はや猫に狙はれてゐる障子かな)
部屋中に酢橘の香る夕餉かな     上田雅子   
【入選】   
機嫌よきうちに写真を七五三      葛西美津子
利酒のちよこを干しては目を細め    矢野京子   
絹雲や赤く染まりて暮れ残る      早川光尾
晩秋に脱皮のごと引っ越しす     立花武
  (暮の秋脱皮するごと引つ越しす)
綿虫にけふはやさしき曇り空
     葛西美津子
茶の花や少し猫背の羅漢様       村井好子
信楽の厚き湯呑や今朝の冬       藤倉桂
古墳ごと甘きくれなゐ柿の山      高橋真樹子
  (古墳抱き甘きくれなゐ柿の山)
秋雨や山芍薬の実の真つ赤       藤倉桂
(秋の雨山芍薬の実の真つ赤)
秋の夜にモロッコワイン雄弁に     立花武
穏やかなけふの血圧冬紅葉       花井淳
山茶花の散るや雀のこゑの中      葛西美津子
つる草に足取らるるや火恋し      藤倉桂
昆布締めの鯛に散らせし黄菊かな    矢野京子
  (昆布締めの鯛に散らして菊の花)
哀しみの背中揺らして熊穴へ      藤倉桂
柊の花一輪のかをりかな        斉藤真知子
燃やしたきもの一抱へ秋の暮      葛西美津子
  (秋の暮燃やしたきもの一抱へ)

飛岡光枝出句
 足裏美しき半跏思惟像冬深む
   

第二句座(席題・焼芋、冬紅葉)
【特選】        
 焼芋屋元安川のほとりゆく     矢野京子
【入選】
 焼芋をガザの紙面に包み込む    高橋真樹子
(焼芋をガザの紙面に包みけり)
 凩の角を曲がれば焼芋屋      葛西美津子
 焼いもや薄暗き路地晴れやかに   藤倉桂
 神の山祈りのごとく冬紅葉     前田悠

飛岡光枝出句
 今年また同じ顔して焼藷屋
   

カフェきごさい句会報告 飛岡光枝選

caffe kigosai 投稿日:2025年11月8日 作成者: mitsue2025年11月8日

第三十一回「カフェきごさいズーム句会」(2025年10月11日)の句会報告です
(  )は添削例です

第一句座              
【特選】
よき音でもの食ふ人よ鰯雲       葛西美津子
手の先をすぐによごして葡萄摘む    高橋真樹子
(両の手のすぐによごれて葡萄摘む)
雲晴れてどかと富士山鯊の秋 葛西美津子
秋日浴び散らばつていく練習艇     上田雅子

【入選】
湯豆腐や庭に実りし柚子もらひ    上田雅子
(湯豆腐や庭に実りし柚子搾り)
ラフランス甘き香りに包丁す     高橋真樹子
(ラフランス甘き香りを包丁す)
駅出でて匂ふ銀杏や上野山      早川光尾
(駅出でて匂ふ銀杏上野山)
ひたすらに木の実拾ひし別れかな   藤倉桂
ひと束の草々の秋供へけり      花井淳
(ひと束のりんどうの秋供へけり)
花蕎麦の先や静もる村ひとつ     伊藤涼子
(蕎麦の花先に静もる村ひとつ)
今年またお裾分けくる唐辛子     高橋真樹子
子を宿す嫁に一献菊の酒       藤倉桂
人波に埋もれし長城国慶節      周龍梅
(人並に埋もれ長城国慶節)
ひとひらの松茸なれど馳走かな    斉藤真知子 
キラキラと手首のボルト秋の空    立花武
無謀にもカントに挑む夜長人     赤塚さゆり
濃竜胆葉先の枯れて咲きはじむ    伊藤涼子
けふ土手は祭たけなは曼殊沙華    藤倉桂
悔しくてレモンに噛みつく未成年   赤塚さゆり
菊酒やしみじみと良き母の顔     赤塚さゆり
秋高の日の本大谷大の里       花井淳
青空のはるかへ胡麻の爆ぜる音    藤倉桂

飛岡光枝出句
足腰の強き婆なり曼珠沙華
 

第二句座(席題・栗、鹿)
【特選】        
恵那山の風に毬栗育ちけり      花井淳   
さびし山神を起こして栗拾ふ     周龍梅

【入選】
ふりかへり又ふりかへり鹿山へ    斉藤真知子
人住まぬ島守る鹿や神の鹿      藤倉桂
渋皮煮つくれと夫の栗拾ふ      藤倉桂
(渋皮煮つくれと夫の栗拾ひ)
向きあふて言葉少なに栗むけり    斉藤真知子
かたまつていつもの鹿の家族かな   高橋真樹子
み吉野の鹿のこゑ聴く一夜かな    葛西美津子
母子鹿波が波打つ崖に立つ      藤倉桂
栗の毬次々割れて熊怖ろし      葛西美津子
鹿鳴はきこえなくなりよきめおと   立花武

飛岡光枝出句
風強き三日三晩を渋皮煮

第三十回 カフェきごさいズーム句会報(飛岡光枝選)

caffe kigosai 投稿日:2025年10月4日 作成者: mitsue2025年10月4日

第三十回(2025年九月十三日)の句会報告です。(  )は推敲例です。
「カフェきごさいズーム句会」はどなたでも参加できます。詳しくは右の案内をご覧ください。

第一句座              
【特選】
いずこより猫迷ひくる野分あと     赤塚さゆり
届きたり縫ひ目拙き菊枕        藤倉桂
(届きけり縫ひ目拙き菊枕)

【入選】
馬のほか動くものなし夏競馬      早川光尾 
(馬のほか動くものなし大夏野) 
天の川いつでも夢を口遊む       早川光尾
かぜ台風ゴジラを遠くすつ飛ばし    立花武
句会せむ句座の真中に萩生けて     藤倉桂   
くさぐさに秋の佇む子規の庵      葛西美津子
買ふつもりなき松茸を品定め      斉藤真知子
泡立草押し倒し行く上り道       藤井和子
(泡立草押し分けて行く上り道)
稲雀食ふても食ふても百万石      花井淳
朝霧の尾根にリュックの赤と青     鈴木勇美
(朝霧の尾根にリュックの赤動く)
ひやひやと布団をさがす足裏かな    高橋真樹子
鎌掲げ我を討たんと子かまきり     上田雅子
これはまたひよろりとながきふくべかな 葛西美津子
鶏頭花泣いて笑つて村歌舞伎      藤倉桂
(村中の泣いて笑つて村歌舞伎)
初秋の空に束の間赤き月        上田雅子
(闇迫る空に束の間赤き月)
いましばしクルマの窓に霜おりて    立花武
(しばらくは車の窓に霜おりて)
水澄むや金の水尾ひくからし鯛     伊藤涼子
立ち飲み屋残る暑さの月のぼる     葛西美津子

いつの間に夕暮迫る冬瓜汁  光枝

第二句座(席題・虫、糸瓜)
【特選】        
百日の咳に効きたり糸瓜水       葛西美津子
朝鈴の虫籠金の糸垂らし        葛西美津子
(鈴虫の虫籠金の糸垂らし)
【入選】
たそがれ清兵衛虫籠を編む夜更け    葛西美津子
村の子の虫籠提げて登校す       赤塚さゆり
(休み明け虫籠提げて登校す)
糸瓜水美人になるよと母の手に     伊藤涼子
次の世は糸瓜になつてみるもよし    斉藤真知子
虫時雨わが身いつしかからつぽに    藤倉桂
長瓜や同級の顔思ひつつ        花井淳

ゆれながら考えてゐる糸瓜かな  光枝
  

第二十九回 カフェきごさいズーム句会報告(飛岡光枝選)

caffe kigosai 投稿日:2025年8月12日 作成者: mitsue2025年8月12日

第二十九回 (2025年(令和七年)八月九日)の句会報告です。(  )は推敲例。
「カフェきごさいズーム句会」はどなたでも参加できます。詳しくは右の案内をご覧ください。見学も大歓迎です。

第一句座              
【特選】
おみやげの貝風鈴も古びたり     矢野京子
(江ノ島の貝風鈴も古びたり)
赤信号木槿の影で黙祷す       矢野京子
(原爆忌木槿の影で黙祷す)もしくは「八月六日」と前書き
隅ながら泰然として冷奴       早川光尾
(ガラス器に泰然として冷奴)

【入選】
ゆく夏のかほが映りぬ夜の窓     葛西美津子
駅出でて男もすなる日傘かな     伊藤涼子
踊の輪ここが世界の中心よ      赤塚さゆり
稲妻を肴に今宵一人酒        藤倉桂
遠雷をしんと聴き入る夜の窓     葛西美津子
図書館の窓にゴーヤのたわわかな   鈴木勇美
蝦夷萱草オロロン街道真っ直ぐに   早川光尾
         (真つ直ぐ)
星祭吾娘に宿りし命かな       藤倉桂
(星祭わが娘に宿る命かな)
おはやうの声よく通る今朝の秋    藤倉桂
砂浜にスコップひとつ夏の果     鈴木勇美
いくたびも雲見上げゐる原爆忌    高橋真樹子
(いくたびも雲を見上げる原爆忌)
命終ゆ蝉も大事にこどもかな     斉藤真知子
(命終ゆ蝉を大事とこどもかな)
朝顔の窓よりラジオ講座かな     鈴木勇美
首里城へ案内するかに青蜥蜴     葛西美津子
差入れの西瓜届きし合宿所      赤塚さゆり
(差入れの西瓜の届く合宿所)
朝日さすなめくぢの道しろがねに   葛西美津子
飛び出す枝豆のまだ見つからず    斉藤真知子

飛岡光枝出句
夏鶯龍太の山をほしいまま

第二句座(席題・初嵐、秋簾)
【特選】         
縄かけて白山豆腐初あらし     花井淳

【入選】
初嵐ロープ行き交ふ船の上     葛西美津子
初嵐牛の群れなす丘の上      高橋真樹子
初嵐鶏に餌一掴み         藤倉桂
カンカンと帆柱鳴れり初嵐     葛西美津子
探し物なにかを忘れ初嵐      高橋真樹子
母逝きし家そのままに秋簾     高橋真樹子
(母逝きし家そのままに初嵐)

飛岡光枝出句
岬馬白きたてがみ初あらし

第二十八回 カフェきごさいズーム句会報告(飛岡光枝選)

caffe kigosai 投稿日:2025年8月2日 作成者: mitsue2025年8月2日

第二十八回(2025年7月19日)の句会報告です。(   )は推敲例。
「カフェきごさいズーム句会」はどなたでも参加できます。詳しくは右の案内をご覧ください。見学も大歓迎です。

第一句座              
【特選】
夏負けてをり人間も愛猫も        矢野京子
(夏負けてをり人間も三毛猫も)  
ひたすらに島辣韭を剥くおばあ      葛西美津子
平和とは七夕竹の重みかな        赤塚さゆり
(平和とは七夕竹の軽さかな)
新しきぬか床に先ず茄子一つ       上田雅子
昼顔の花眠さうや波の音         葛西美津子
一本の夏草さへもなき更地        矢野京子

【入選】
ぐずる子に紅き鬼灯ゆらしけり      鈴木勇美
亡き妻へいまひと言を夏花摘む      花井淳
冷素麺流す孫との物語り         周龍梅
(冷素麺流し孫との大笑ひ)
梅を干すひと日は家を離れざる      斉藤真知子
あかあかとグロリオーサや雲の峰     上田雅子
森の樹の眠り覚ますや朝の蝉       斉藤真知子
(森の樹の眠りを覚ます朝の蝉)
夏霧の涯に浮ぶや花の島         鈴木勇美
をちこちの担ぎ手能登へ夏祭       花井淳
手花火の懐かしきかなビル住まひ     伊藤涼子
思ひ出の真ん中に立つ大夏木       伊藤涼子
ひらがなをやうやく書けて星の竹     斉藤真知子
蝉の殻風の軽さとなりにけり       藤倉桂
(蝉の殻風の軽さと吹かれけり)
青簾してつつがなき暮らしかな      矢野京子
(青簾ゆれつつがなき暮らしかな)
入院の夕餉の皿に初メロン        村井好子
形代に我家の犬を描き添へて       赤塚さゆり
バタフライ鯨となりて大海を       藤倉桂
(バタフライイルカとなりて大海を)
そろばんと名付けて旨し鮎なます     花井淳

飛岡光枝出句
サーフボードオリーヴの花すり抜けて
 

第二句座(席題・パイナップル、合歓の花)
【特選】         
アナナスや山原になほ不発弾      花井淳
(パイナップル山原になほ不発弾)
夕風に心許すや合歓の花        藤倉桂
(夕風にこころを許し合歓の花)
【入選】
南国の客室に盛る鳳梨かな       周龍梅
(南国の客室に盛り鳳梨かな)
まだ夢の最中にをりて合歓の花     斉藤真知子
合歓咲くや見てゐて眠くなりにけり   斉藤真知子
パイナップルほんに上手に切り分けて  矢野京子   
銀の雲流れてきたり合歓の花      葛西美津子
久闊の孫と鳳梨ふいに来る       前田悠
パイナップル市場の女王の髪飾り    周龍梅

飛岡光枝出句
パイナップ売るパイナップルのシャツを着て

第二十七回 カフェきごさいズーム句会報 (飛岡光枝選)

caffe kigosai 投稿日:2025年7月12日 作成者: mitsue2025年7月12日

第二十七回カフェきごさいズーム句会(2025年(令和七年)6月14日)の句会報告です。(  )は推敲例。
「カフェきごさいズーム句会」はどなたでも参加できます。見学も大歓迎。詳しくは右の案内をご覧ください。

第一句座              
【特選】
イアーゴのたじろぐ白や朴の花       悠
ソーダ水みんな哀しく美しく        真樹子
(ソーダ水昭和哀しく美しく)
わが髪のうねりいよいよ梅雨入りかな    京子
若き日のヴィトンのバッグ黴にやる     美津子
【入選】
老鶯応ふや夫の口笛に           桂
(夏鶯応ふや夫の口笛に)
呼ばれても聞こえぬふりの端居かな     真知子
花南天かすかな風か零れけり 悠
家々の麦飯旨き芒種かな          龍梅
(わが家の麦飯旨き芒種かな)
夏闇に寝る一瓶の梅酒かな         京子
(一瓶の梅酒の眠る夏の闇)
梅雨寒し背番号3旅立ちぬ         光尾
(荒梅雨や背番号3旅立ちぬ)
田植ゑ終へ煙草喫ふ父背の大き       光尾
(煙草吸ふ父の背大き植田風)
これからも二人きりなる冷蔵庫       真樹子
(これからも二人きりなり冷蔵庫)
こどもらはカープデビューよ夏帽子     京子
家中の時刻まちまち時の日よ        光尾
(人類の時刻まちまち時の日よ)
あたらしき夏へ開かん能登の海       京子
(あたらしき夏へ漕ぎ出す能登の海)
骨のかけら珊瑚のかけら沖縄忌       雅子
尾山祭気負ふしんがり能登キリコ      淳
便りまず紫陽花色づきしことを       京子
(便りせん紫陽花の色づきしこと)
半袖の子の腕細し更衣           雅子

飛岡光枝出句
鱚釣りて父の機嫌や酒一合

第二句座(席題・鯰、籐椅子)
【特選】         
人の世を笑ひて不動鯰かな        光尾

【入選】
籐寝椅子からだ横たふるに足りず     京子
この川に鯰ゐるとかゐないとか      京子
ひと風呂の汗ひいてきし籐の椅子     美津子
縄文の色とも思ふ鯰かな         真樹子
(縄文の色して静か大鯰)
空き家なる縁側の主籐の椅子       悠
(空き家なる縁側にゆれ籐の椅子)
籐椅子に雲の曼荼羅見てをりぬ      真樹子
(籐寝椅子雲の曼陀羅見て飽かず)
梅雨鯰泥に潜れて憩ひける        龍梅
(梅雨鯰泥に潜りて眠りけり)
籐椅子を猫に譲りし昼下り        さゆり
(籐椅子を猫に譲りて父の昼)
破れたる父の籐椅子捨てられず      真知子

飛岡光枝出句
中華包丁つるりと逃れ梅雨鯰
  

第二十六回 カフェきごさいズーム句会報告(飛岡光枝選)

caffe kigosai 投稿日:2025年6月1日 作成者: mitsue2025年6月1日

第二十六回カフェきごさいズーム句会 (2025年(令和七年)5月10日)
の句会報告です。(  )は推敲例です。
「カフェきごさいズーム句会」はどなたでも参加できます、見学も大歓迎です。詳しくは右の案内をご覧ください。

第一句座              
【特選】
蝮草誰も見に来ぬ花咲かせ      和子
豆かんの二色だけを好みけり     雅子
(豆かんの二色好み好々爺)
桜貝どこへもゆけぬ君のため     京子
クサ亀が転げ落ちたり花の闇     桂
草笛や予期せぬ音の嬉しさよ     桂
(草笛の予期せぬ音の嬉しさよ)

【入選】
牡丹散る庭の要の失せにけり 桂
父母の待つ宇出津へあばれ祭の日   淳
(父母の待つ宇出津へあばれ祭かな)
便り来ぬ子の棲む国のおぼろかな   悠
光集む楓若葉は歓喜の歌       和子
(光集め楓若葉は歓喜の歌)
新品の田植機届く代田かな      好子
(新品の田植機すすむ代田かな)
白玉や君が幼な子だつたころ     真樹子
白牡丹ためらはず切る父のため    桂
田水張り蝦夷の富士山浮かべんと   真樹子
(田水張る蝦夷の富士山浮かべんと)
けふ一日ビニールシートも花筵    京子
(けふ一日ビニールシートの花筵)
大袈裟に啜るうどんや夏来る     さゆり
さわさわと茅花流しや雲の富士    光尾
瞑想や竹の落葉の降りしきる     美津子

飛岡光枝出句
夏の闇うごめく鯉の口幾万

第二句座(席題・ダービー 母の日)
【特選】
美しき水の流れよダービーは      桂
(美しき水の流れよダービーよ)
母の日や中国の母日本の母       龍梅
母知らぬ母と気付けり母の日に     悠
(母知らぬ母と過ごすやカーネーション)

【入選】
ダービーを気に掛けつつの句会かな   京子
勝馬の勇姿拝まん人の群れ       さゆり
母の日やうらやむ父の独り言      龍梅
母の日や好みは加賀の豆すはま     淳
(母の日や母の好みし豆すはま)
母の日や娘も母にならんとす      さゆり
         
飛岡光枝出句
鼻息の荒くしづかにダービー馬

第二十五回 カフェきごさいズーム句会報告(飛岡光枝選)

caffe kigosai 投稿日:2025年4月30日 作成者: mitsue2025年5月3日

第二十五回カフェズーム句会(2025年4月12日)の句会報告です。(   )は推敲例。
「カフェきごさいズーム句会」はどなたでも参加できます。見学も大歓迎です。

第一句座              
【特選】
壺焼のひとつが噴けば次もまた  斉藤真知子
たんぽぽは歌ふ花なり我もまた     高橋真樹子
春の暮猫も家路に遠くなり       前田悠
花のごと生まれて花の産湯かな     上田雅子
山下りて清水に濡らす杖の先      周龍梅
(山下りて流れにすすぐ花の杖)

【入選】
河川敷の風のうねりや黄水仙      村井好子
(河川敷の風にうねるや黄水仙)
やさしくて時にはげしく鳥の恋     矢野京子
(時折は羽音はげしく鳥の恋)
春はやて右往左往す葱坊主       伊藤涼子
(春はやて右往左往の葱坊主)
春雷や鼻つ柱を圧し折られ       赤塚さゆり
梔子の花や谷中の夕まぐれ       鈴木勇美
百歳の花見は花の杖持ちて       上田雅子
(百歳の花見は花の杖をつき)
春怒濤むかし流人を運びけり      斉藤真知子
傘の下ふたり分け合ひ花見酒      鈴木勇美
(傘の下ふたり分け合ふ花見酒)
小半日父と二人の花筵         藤倉桂
熊避けや三橋美智也を唄いつつ      早川光尾  
(熊避けの三橋美智也を唄ひつつ)
八重桜春の重さをもてあます      葛西美津子
木曽川の長き鉄橋目借時        村井好子
結局は開かぬままの春日傘       斉藤真知子
胎の子をさすり春眠分かちあふ     高橋真樹子
がむしやらに生きて喜寿なり目刺焼く  藤倉桂 

あんぱんに臍すこやかや桜漬      飛岡光枝

第二句座(席題・春雷、雲雀)
【特選】         
こんにやくを春雷のごと包丁す     高橋真樹子
春雷や今日は私の誕生日        藤倉桂
(揚雲雀今日は私の誕生日)
【入選】
ずぶ濡れし犬の哀れや春の雷      上田雅子
(ずぶ濡れの犬の哀れや春の雷)
関税は何のことやら雲雀鳴く      斉藤真知子
(関税は何のことやら亀の鳴く)
首痛くなるまで空の雲雀かな      葛西美津子
春雷に浮かびし一句忘れけり      矢野京子
太陽の子になりたくて揚げ雲雀     藤倉桂
天守閣転げ落ちしか春の雷       矢野京子
(春雷に転げ落ちたり天守閣)
夕雲雀取り残されてしまひけり     矢野京子

揚雲雀きのふの声の落ちてくる     飛岡光枝
  

第二十四回 カフェきごさいズーム句会報(飛岡光枝選)

caffe kigosai 投稿日:2025年4月11日 作成者: mitsue2025年4月11日

第二十四回カフェきごさいズーム句会(2025年3月29日)の句会報告です。(  )は推敲例。

第一句座 
【特選】
泰山の鳴動してか黄砂来る     早川光男
(泰山の鳴動止まず黄砂ふる)
駆け出せば子供らはもう春の風   矢野京子
(駈け出して子供らははや春の風)
噛み当てし眼かなしき蛍烏賊    葛西美津子
(噛み当てて眼かなしき螢烏賊)
児童公園母と子達の花筵      上田雅子
(一枚は母と子どもの花筵)

【入選】
恐ろしき炎が包む春の山      上田雅子
また一人欠けて詣る彼岸寺     赤塚さゆり     
北斎の浪の如くにミモザか     早川光尾
(北斎の浪とあふれてミモザかな)
空耳や父の声のせ春の風      前田悠
(空耳か父の声のせ春の風)
滝口の石に分かるや春かなし    花井淳
(滝口の石に分かるる春の水)
残り鴨お前も足を挫いたか     前﨑都
待ち受けにふるさとの山暖かし   早川光男
曲水や伏見の酒の香り立つ     花井淳
足投げ出す風やはらかき蝶の昼   伊藤涼子
五七五ゆく春の指折りながら    葛西美津子
(ゆく春や五七五と指を折り)
異国語の表紙の句集風光る     前田悠

むらさきに春明けゆくや初句集   飛岡光枝

第二句座(席題・四月馬鹿、青き踏む)
【特選】         
うかうかと過ぎてしまへり四月馬鹿 葛西美津子
(うかうかと老人となり四月馬鹿)
毎日が四月馬鹿なり大統領      前田悠

【入選】
若いよね言われしことも万愚説   斉藤真知子
十勝岳の風満身に青き踏む     高橋真樹子
爪先でふらつきながら青き踏む   早川光尾
宝くじ買つてしまひぬ四月馬鹿   伊藤涼子
万愚説痴呆の父に約束し      周龍梅

広州のあひる追ひかけ青き踏む   飛岡光枝
  

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「カフェきごさいズーム句会」のご案内

「カフェきごさいズーム句会」(飛岡光枝選)はズームでの句会で、全国、海外どこからでも参加できます。

  • 第三十五回 2026年2月14日(土)13時30分
    (3月は第一土曜日・7日です)
  • 前日投句5句、当日席題3句の2座(当日欠席の場合は1座目の欠席投句が可能です)
  • 年会費 6,000円
  • 見学(1回・無料)も可能です。メニューの「お問い合せ」欄からお申込みください。
  • 申し込みは こちら からどうぞ

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スタッフのプロフィール

飛岡光枝(とびおかみつえ)
 
5月生まれのふたご座。句集に『白玉』。サイト「カフェきごさい」店長。俳句結社「古志」題詠欄選者。好きなお茶は「ジンジャーティ」
岩井善子(いわいよしこ)

5月生まれのふたご座。華道池坊教授。句集に『春炉』
高田正子(たかだまさこ)
 
7月生まれのしし座。俳句結社「青麗」主宰。句集に『玩具』『花実』『青麗』。著書に『子どもの一句』『日々季語日和』『黒田杏子の俳句 櫻・螢・巡禮』。和光大・成蹊大講師。
福島光加(ふくしまこうか)
4月生まれのおひつじ座。草月流本部講師。ワークショップなどで50カ国近くを訪問。作る俳句は、植物の句と食物の句が多い。
木下洋子(きのしたようこ)
12月生まれのいて座。句集に『初戎』。好きなものは狂言と落語。
趙栄順(ちょよんすん)
同人誌『鳳仙花』編集長、6月生まれのふたご座好きなことは料理、孫と遊ぶこと。
花井淳(はない じゅん)
5月生まれの牡牛座、本業はエンジニア、これまで仕事で方々へ。一番の趣味は内外のお酒。金沢在住。
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