いどばた歌仙 善哉 雲雀の巻 初折の裏/八
祭のあとの、くつろいだ感じが出ています。
普段の夕涼みの様子ともとれます。
ここから、転じてください。
次は、雑。
【初折の裏】
二 あちらこちらに配る釣書 茉胡(雑・恋)
三 だみ声のママと夜通し酌み交し 貝太(雑・恋)
四 週に一度のフェイシャルエステ 真知子(雑)
五 紀元前の王の眠れる墓いづこ 尾燈子(雑)
六 砂漠をすすむ隊商の列 真知子(雑)
七 祇園会を飾る異国の懸装品 茉胡(夏)
八 団扇片手にあふぐ夕月 桃瑪(夏・月)
九
【付句候補】
〇
団扇片手にあふぐ夕月(桃瑪)
△
路地の奥へと夏の月影(うた子)
笠の緒とけば夏の月なり(貝太)
・
家苞とせん月の涼しさ
王の肖像戻り月涼し(五に戻ります)
断捨離すれば外に夏の月
正倉院甍にかかる月涼し(ここは固有名詞でない方が)
ホコ天果てて夏の月影
どこからの三味の稽古か夏の月(575)