いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の表 六(折端)
商人でなく「あきんど」の表記が優しい印象を与えます。
買い付けの商人が集まって来ている豊年の村の活気を感じます。
穏やかに初折の表が終わり、「初折の裏」に入ります。
自由に楽しんで詠んでください。
秋(三秋か晩秋)の長句です。
【初折の表】
発句 残生やひと日は花を鋤きこんで 飴山實(春・花)
脇 白き蝶々あそぶ川舟 真樹子(春)
第三 春風に乗りて祝電届くらん みつこ(春)
四 役者の朝は豆腐味噌汁 久美(雑)
五 母と子の寝息安らか今日の月 美津子(秋・月)
六 あきんど集ふ豊年の村 貝太(秋)
【初折の裏】
一
〇
あきんど集ふ豊年の村(貝太)
△
・
𩸽捕らんと夜明けの海へ
秋天心にホームラン飛ぶ
化石となりし巨大な蜻蛉
羽根を列ねて鈴虫の鳴く
家業を継ぐと決めし秋爽
草の中から鈴虫のこゑ