いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の裏 三
狼煙(ろうえん)は、「昔、中国で煙を直上させるため、狼の糞をいれたから」
(広辞苑)とのことで、昔の中国に転じました。
恋の呼び出しになりましたが、前句に引きずられないよう、雑の恋の句(短句)
を自由に付けてください。
締切は月曜日の午後8時です。
【初折の表】
四 初日の朝は豆腐味噌汁 久美(雑)
五 母と子の寝息安らかけふの月 美津子(秋・月)
六 あきんど集ふ豊年の村 貝太(秋)
【初折の裏】
一 長き夜にコンクラーベの始まりて 史生(秋)
二 山から山へ上がる狼煙 尾燈子(雑)
三 後宮に貴妃の奏づる琵琶の音が 真知子(雑)
四
〇
後宮に日がな一日琵琶かなで(真知子)(後宮に貴妃の奏づる琵琶の音が)
△
伝はるかメールに秘めし吾が思ひ((茉胡)(メールに秘めし→絵文字に籠めし)
闇の中命からがら伊賀越えて(久美)
・
侍のひとりは村に居残りて
村々に乙女をさらふ野武士たち
飛び込んだ牛泥棒を匿いて
ロッカーで履き替え白いハイヒール
白樺に鈍き爪痕語りぐさ
駆けつけて一気呵成の女武者