いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の裏 四
いつもより遅い時間になりましたが、よろしくお願いします。
恋心をくすぐる和歌や恋文を書ける人がもてた時代は、その才能が恋の
狩人にならしめたのでしょう。
他の恋の句もおもしろかったです。
もう一句、雑で恋を詠んでください。
【初折の表】
五 母と子の寝息安らかけふの月 美津子(秋・月)
六 あきんど集ふ豊年の村 貝太(秋)
【初折の裏】
一 長き夜にコンクラーベの始まりて 史生(秋)
二 山から山へ上がる狼煙 尾燈子(雑)
三 後宮に貴妃の奏づる琵琶の音が 真知子(雑)
四 和歌の上手な恋の狩人 茉胡(雑)
〇
和歌の上手な恋の狩人(茉胡)
△
馬屋の恋は藁にまみれて(貝太)(匂い立つ恋ですね。)
胸の高鳴る麝香の香り(みつこ)(妖艶な恋の香りです。)
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妾三人次男に托す
手に手を取りて若き衛士と
あこぎとゐはれ傷心の旅
百夜通ひて花を届けん
夫差が溺れし西施の顰み