いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の裏 五
恋のささやきに鼻声はいただけませんね。
なにごとにも体調管理が大事です。
次は雑で詠んでください。恋は離れてください。
このあたりは、思い切りよく転じてください。
【初折の表】
六 あきんど集ふ豊年の村 貝太(秋)
【初折の裏】
一 長き夜にコンクラーベの始まりて 史生(秋)
二 山から山へ上がる狼煙 尾燈子(雑)
三 後宮に貴妃の奏づる琵琶の音が 真知子(雑)
四 和歌の上手な恋の狩人 茉胡(雑・恋)
五 くどくには今宵はひどき鼻詰まり みつこ(雑・恋)
六
〇
くどくには今宵もひどき鼻詰まり(みつこ)(今宵も→今宵は)
△
指と指絡めて仰ぐ星あまた(真樹子)(さりげなく肩抱き寄せて星仰ぐ)
初めての電話に君の親が出て(史生)
・
ロクサーヌシラノの文に酔ひにけり(切れ字ではなく、酔ひにけり→魅了され)
自分から別れを告げて旅の空
懇ろに小袖に香を焚きしめて(前々句の「貴妃」に重なるので)
二股を掛けしラインを見つけられ
けふもまた野の花を摘み君を待つ