いどばた歌仙 善哉「新米の巻」 名残の表 十二
十一の「秋の夜」は「あきのよ」なので、「秋燈下」にします。
ひよんの実は、イスノキの葉にできた虫こぶ。虫が出た後の空洞部分を
吹くと音が出るはずだが鳴らない。それでも大事そうにポケットに。
七に「指笛」が出ているので、「吹く」は避けました。
いよいよ名残の裏に入ります。
雑で詠んでください。
【名残の表】
七 指笛の上手き少年いま何処 真樹子(雑)
八 ガンジス川のほとりに契る 真樹子(雑・恋)
九 永眠の君の唇ありがたう 茉胡(雑・恋)
十 迎えに来たる輿は月へと 尾燈子(秋・月)
十一 やつと寝て絵本を閉ぢる秋燈下 眞理子(秋)
十二 鳴らぬひよんの実ポケットに入れ 桃瑪(秋)
【名残の裏】
初句
〇
音も出ぬのにひよんの実を吹く(桃瑪)(鳴らぬひよんの実ポケットに入れ)
△
色の深まる紫式部(美津子)
・
スマホ漬けなる暮しうそ寒
夫の帰りを待つ冬隣
二人羽織で啜る新蕎麦
母恋ふ雀蛤となり
惜しむほどなく秋は短し
雀しぶしぶ蛤となる
どこからとなく初鴨のこゑ
