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今月の料理(12月)_煮菜

caffe kigosai 投稿日:2012年12月3日 作成者: yoshiko2012年12月28日

 新しい料理や食べ物は子供の頃ならともかく、最近では海外旅行や地方にいかないとなかなか出会えるものではない。子供の頃、オムレツケーキはその名からして、卵の調理されたものと、ケーキが合わさったものだと思い、姉に大笑いされた記憶がある。 

 結婚して間もない頃、新しい料理というより、衝撃的な郷土食に出会った。それは知人から頂いたもので、「煮菜」といった。雪国の保存食で塩漬けにした菜(野沢菜やたい菜)を水で戻し根菜類と煮たものだった。味付けは味噌でする。

 東京にいたころは真冬でも青い菜は目にすることができたが、雪深い越後ではまず無理である。今でこそ小さな町でもマーケットがあるが、嫁いだ頃、周りの家々ではキャベツや白菜を新聞紙に包み土間や廊下に保存していた。

 頂いた暖かい「煮菜」からは食べ物とは少し違った匂いがしてくる。正直に言えば、くさった匂いだ。一瞬捨てようか思ったくらい強烈だった。後からわかった事だが、その家では自家製の3年味噌を使い、塩漬けの菜もじっくりと醗酵の進んだ菜を使っていた。醗酵の二重奏だ。納豆、くさや、鮒鮓、など発酵食品はなれないとなかなか箸が進むものではないが、一度おいしいと感じるとやみつきになる。

 世界を旅した人が教えてくれた。醗酵食品は頭で食べるのものですと。風土と環境が作り上げた食べ物こそ、その土地の食の文化を頂くことなのだろう。
    
 何時の頃からか、雪模様の空を眺めるとそぞろ懐かしく食べたくなる。この煮菜こそ家庭の味、同じ新潟県でも各地方によって味に違いがある。味付けは味噌、出汁は煮干を使う。最も大きな違いは酒粕を入れるか入れないかだろう。

【作り方】
1)塩漬けの菜(野沢菜、たい菜 など)を食べやすい大きさに切って、水からサッと茹で笊にあげてから、塩出しのため一晩水につける。
2)菜に少し塩分がのこっているくらいがおいしく仕上がる。
3)大根、人参、牛蒡、里芋、大豆などを乱切りにして油で炒め火にかける。具材と油がなじんだら、煮干の腸をとって二つに割り、水を入れて煮る。水の分量は材料がかぶるくらい。
4)大根が柔らかくなったら、水切りした菜を入れ、弱火で煮込む。調味料は味噌のみ。水分がなくなったら水を足す。
5)菜の量が半分くらいになり水分がなくなれば出来上がり。

【材料】
野沢菜、たい菜、冬菜など 500から600グラム
人参、牛蒡、 1/2程度
大根 4/1程度
煮干 5,6本
味噌  適宜
好みで里芋、油揚、打ち豆(大豆を叩いて平らにしたもの) など。

今月の料理(11月)_ねこまんま

caffe kigosai 投稿日:2012年11月2日 作成者: yoshiko2012年12月28日

 
 ねこまんま、ワードで変換すると猫飯となります。猫のご飯ではありません。

 秋になって一番の喜びは新米。この新米を味わうことなくして実りの秋は語れません。現代では保冷庫などで玄米のまま貯蔵するため、それ程品質が損なわれることもありませんが、つややかでみずみずしく仄かに甘い新米はやはり秋一番の食べ物。ただ何も手を加えなくても十分に美味しいため、料理として成り立ちにくいという難点があります。新米の美味しさを堪能しようとすると、おかずがかえって邪魔になるくらいです。

 そこで、料理とはいえないとブーイング、イエロウカードを承知でご紹介のねこまんま。

 昔はどの家にもあった、鰹節削り。これでシュカシュカと鰹節を削ります。くるりと鉋屑のようになれば上出来。葱を細かに刻み晒したものと混ぜ合わせ、お醤油をかけてあつあつをご飯の上に。もう鰹節を削る音を聞きつけた猫が脇を離れません。食卓のお皿に気をくばりつつお豆腐のおみそ汁、焼海苔、蕪の糠漬を手早く準備して、いただきま~す。あとは、美味しいお茶で完結。

 さて、あまりふざけていると飼い猫から猫パンチが来そうなので、真面目に一品。さつま芋のオレンジ煮。

 たくさん頂いたさつま芋。少しおしゃれにオレンジジュースで煮てみました。色がきれいなのでクリスマスのお料理のつけ合わせなどに利用できます。

 ころころと四角にきったさつま芋を、塩を入れた水で固めに茹でます。これはさつま芋の匂いを消すため。笊にとって水を切り、鍋にバターを溶かして、オレンジジュースを注ぎ、レモンの皮の千切りと一緒に中火で煮てゆきます。砂糖はジュースの甘さが色々ですので、お好みに。さつま芋の角が少しとれ、ジュースが煮つまりトロリとすると出来上がりです。
 一晩水を切ったヨーグルトそえると、ヘルシーなおやつにもなります。(善子)

さつま芋 中2本
塩 少々
オレンジジュース 2分の1カップ
砂糖 適量
バター 大匙3
レンモンの皮 少々

今月の料理(10月)_菊膾

caffe kigosai 投稿日:2012年9月24日 作成者: yoshiko2012年12月28日

 越後や山形などは秋になると菊を食べる。菊を食べるのはそれ程珍しいことはではないが、概ねは菊海苔といって蒸した菊を板状に伸ばして乾燥させたものが多いと思う。それらは、ちょっとした和え物の彩やお刺身のつまなどに用いられる事が多いが、こちらではちゃんとした一品として使う。

 「柿のもと」「もってのほか」などの品種は濃い紫が美しい。よくみると花びらの一つ一つが筒状になっていて、それがとてもよい歯ざわりをもたらす。秋も深まり、周りの畑の景色が少し淋しくなった中で菊畑だけが花盛りだ。やはり摘みたては香りがいい。

 沸騰した湯に色止めの酢を少々、サッと一煮立ちさせ水にさらす。絞ってから、胡桃合え、胡麻和え、彩りにほうれん草の緑を少し加えることもある。でも一番美味しいのは酢の物だろう。青梅を醤油につけた梅醤油に出汁を足し好みの濃さにした汁の中に菊を馴染ませる。さくさくと頂く度に秋が深まる。

1・菊は花の芯を残し、花びらをとってばらばらにする。
2・鍋にお湯を沸かし少々の酢をいれ。
3・沸騰したら先の花びらを入れ、サッと茹でる。
4・茹で上がった菊を笊にあげ、水に晒して軽く絞る。
5・好みによるが、二杯酢か三倍酢で頂きます。
6・ここでは醤油に青梅を漬けた梅醤油を出汁で割って用いています。

唇のつめたさうれし菊膾  松根東洋城
東京をふるさととして菊膾  鈴木真砂女
星屑の冷たさに似て菊膾  大木あまり

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スタッフのプロフィール

飛岡光枝(とびおかみつえ)
 
5月生まれのふたご座。句集に『白玉』。サイト「カフェきごさい」店長。俳句結社「古志」題詠欄選者。好きなお茶は「ジンジャーティ」
高田正子(たかだまさこ)
 
7月生まれのしし座。俳句結社「青麗」主宰。句集に『玩具』『花実』『青麗』。著書に『子どもの一句』『日々季語日和』『黒田杏子の俳句 櫻・螢・巡禮』。和光大・成蹊大講師。
福島光加(ふくしまこうか)
4月生まれのおひつじ座。草月流本部講師。ワークショップなどで50カ国近くを訪問。作る俳句は、植物の句と食物の句が多い。
木下洋子(きのしたようこ)
12月生まれのいて座。句集に『初戎』。好きなものは狂言と落語。
趙栄順(ちょよんすん)
同人誌『鳳仙花』編集長、6月生まれのふたご座好きなことは料理、孫と遊ぶこと。
花井淳(はない じゅん)
5月生まれの牡牛座、本業はエンジニア、これまで仕事で方々へ。一番の趣味は内外のお酒。金沢在住。
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