今月の料理(10月)_山葡萄のジャム
天気予報ではまだ「真夏日・・・」という言葉が聞かれますが、朝晩の過しやすさに加え、マーケットには栗なども出始め秋もたけなわになってきました。いよいよ食欲の秋の到来です。
先日、軽井沢の離山に行った時のこと、山頂に向かう途中見事な山葡萄を発見しました。これを見逃す手はありません。四人がかりで蔓を精一杯引き寄せ、見事な山葡萄を沢山摘んできました。いつも手に入る食材ではありませんが、手に入る機会がありましたら、ぜひチャレンジして調理してください。
山葡萄は爽やかな酸味が特徴で、ジャムにしてもかなり酸味が残ります。
栽培の果実にはないすっぱさですが、生クリームと一緒にスコーン添えれば、
抜群の相性ですし、ステーキなどのソースの隠し味にしても力を発揮します。
ジャムだけではもったいない食材です。
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【作り方】
1) 摘んだ山葡萄は水で洗い房から外します。笊に入れて水を切り鍋に入れて火にかけます。やや中火で加熱しフツフツと音がして果汁が沢山出てきたら、冷まします。2) これを笊に入れて漉します。この果汁に砂糖を加え煮詰めてゆきます。
3) 冷めると固まってきますので、あまり煮詰めると冷えた時に、ゼリーのようにってしまうので、ご注意下さい。
4 )砂糖の量は果汁の半分が目安ですが、甘めが好きな方は砂糖をたしてください。
5) 二番煎じではありませんが、貴重な食材です。一度果汁を取ったものに、もう一度水を加え火にかけてジュースをとります。色はジャムより少し薄くなりますが、きれいな葡萄色のジュースが出来上がります。