今月の料理(七月)パプリカのマリネ
梅雨明けを待たれる日が続きます。明ければまた暑い日が待っているのですがやはりこのじめじめとした鬱陶しさからは早く抜け出したいものです。昔、商店街には八百屋 魚屋 豆腐屋などの個人商店が軒を連ねていました。今は個人の商店として目立つのは酒屋さんくらいでしょうか。子供の頃お使いに行くと乾物屋さんはたいして暑くもないのに店の奥と前の方に扇風機を二台置きつねに風を送っていました。お客さんと応対する時も何となく団扇を動かしていたようです。今のようにクーラーもなく湿気を嫌う商品ばかりの乾物屋さんにとって梅雨は気が抜けない季節だったのでしょう。
七月も夏休みが近づく頃南の方から梅雨が明けてきます。例年は七月二十日前後のようですがまだまだ先のようです。鬱陶しい季節ですが、食卓は色取りよく爽やかに今月の料理はパプリカを使います。赤や黄色が鮮やかで目を引く野菜です。生のままでも食べられますが、少し皮が硬く肉厚な分食べにくいかも知れません。このパプリカ焼くと薄皮が簡単に剥け、甘みもぐっとまして柔らかくとても食べやすくなります。さっぱりと頂きたいと時はお出汁と塩コショウと酢で調味液を作り漬け込みます。冷蔵庫で冷やすと食欲のな
い時など火を通したパプリカはスルりと咽を通ってくれます。
【作り方】
パプリカをオーブンで焼きます。薄っすらと焦げたら取り出し薄皮を剥きます。この時必ず丸のまま火を通します。中にはパプリカ自身からでた野菜の旨みが詰まった汁が詰まっているのでこれを別の容器に取ります。
好みの出汁を用意します。ここでは昆布と鰹で和風の出汁をとりました。お酢と先のパプリカの汁と合わせ熱いうちにこの汁に漬け込みます。味は塩とコショウで調え全体に味が行きわたったら出来上がりです。洋風にするなら、お酢をワインビネガーにかえたり出汁をコンソメにしたりと工夫次第で美味しいマリネが出来ます。生で食べるより口当たりも柔らかく沢山いただけサラダにトッピングしたり、ちょ箸つなぎに用いたりと中々重宝します。
【材料】
パプリカ赤と黄色 酢もしくはワインビネガー 出汁(洋風 和風どちらでも)塩 胡椒
付け汁のマリネはパプリカが被る程度の量で大丈夫です。