気持ちの良いこの季節、端午の節句もあり花菖蒲、杜若などをいけることが多くなります。しかし近頃はこの二種類の花、町の花屋さんでは期間が限定されるものの花は何とか手に入りますが、葉の入手がだんだん難しくなっていると聞きました。
一方、この二種類に類似していて一層立派な葉をもつ植物にオクラレルカがあります。その葉は早春からだんだんと長くなって出回りはじめ、4月頃からは立派なものが手にはいります。実際に花菖蒲や杜若の葉が入手困難な時は、お稽古では代用されることもあります。
剣のようにシャープな葉先のオクラレルカの葉の幅は、広いところで2~3センチとなり、数枚の葉でひと株になっています。この季節の緑にふさわしく見た目にもすがすがしい植物です。長大アイリスとも呼ばれ、長いものは1メートルにもなろうかというその葉の姿が私は好きで、よく花材としていけます。
原産地はトルコで、トルコのアイリス(turkish iris)という英語名があります。
先日、花屋さんから届いたお稽古用の花材が包まれた古新聞から、紫がかった薄いブルーの花びらが顔を出していました。早春にいけるアイリスの背がきゅっと伸びたようなまっすぐな茎は、80センチ~100センチもあるようでした。花屋さんからの花材表には「オクラレルカの花」と書かれていました。アヤメ科の植物なのにこの花が出回らないのはなぜだろう?きれいではないのだろうか、花がとても繊細で輸送に向かないのだろうか。それとも出荷される時期が花菖蒲や杜若と同じなので、生産者の方が遠慮しているのかしら。ずっと不思議に思っていて、この季節になると私の中でこの疑問が繰り返されていました。
やっと会えたオクラレルカの花は、紫がかった薄いブルーがなんとも優し気でアイリスと似たものでした。花びらの中央に黄色い部分があるのもアイリスと似ています。触れてみると花弁はアイリスよりやや薄く感じました。
反面、古新聞を取ると、花の下のまっすぐな緑の茎から直についている苞の中に新たな花が包まれているという、たくましい自然の姿も見せてくれていたのです。
沖縄の大宜味村はオクラレルカで知られていて、3月末には花が咲くと聞きました。いい空気を吸って開くたくさんのオクラレルカの花を思わず想像しました。長い間待って出会えたオクラレルカの花、また来年あらためてこの花をじっくり観察してみたいものです。(光加)










この季節、日本を訪れる外国の人たちが楽しみするのが桜、そして観光客は日本の桜の種類の多さに驚きます。
数週間前、幼稚園からお母さまとお稽古に通っていたお嬢さんが 大学合格の知らせをもってお稽古に復帰のご挨拶にみえました。ご両親の転任で外国に何度もおいでになったり、受験勉強だったり中断はありましたが、いけばなが好きなのでしょう。お稽古の啓翁桜を大事に持って帰りました。その時、京都のお土産にと有名なお店の金平糖を頂きました。
