↓
 

caffe kigosai

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →

今月の花(六月) オクラレルカ(長大アイリス)

caffe kigosai 投稿日:2024年5月30日 作成者: mitsue2024年5月30日

気持ちの良いこの季節、端午の節句もあり花菖蒲、杜若などをいけることが多くなります。しかし近頃はこの二種類の花、町の花屋さんでは期間が限定されるものの花は何とか手に入りますが、葉の入手がだんだん難しくなっていると聞きました。

一方、この二種類に類似していて一層立派な葉をもつ植物にオクラレルカがあります。その葉は早春からだんだんと長くなって出回りはじめ、4月頃からは立派なものが手にはいります。実際に花菖蒲や杜若の葉が入手困難な時は、お稽古では代用されることもあります。

剣のようにシャープな葉先のオクラレルカの葉の幅は、広いところで2~3センチとなり、数枚の葉でひと株になっています。この季節の緑にふさわしく見た目にもすがすがしい植物です。長大アイリスとも呼ばれ、長いものは1メートルにもなろうかというその葉の姿が私は好きで、よく花材としていけます。

原産地はトルコで、トルコのアイリス(turkish iris)という英語名があります。

沖縄のオクラレルカの花

先日、花屋さんから届いたお稽古用の花材が包まれた古新聞から、紫がかった薄いブルーの花びらが顔を出していました。早春にいけるアイリスの背がきゅっと伸びたようなまっすぐな茎は、80センチ~100センチもあるようでした。花屋さんからの花材表には「オクラレルカの花」と書かれていました。

アヤメ科の植物なのにこの花が出回らないのはなぜだろう?きれいではないのだろうか、花がとても繊細で輸送に向かないのだろうか。それとも出荷される時期が花菖蒲や杜若と同じなので、生産者の方が遠慮しているのかしら。ずっと不思議に思っていて、この季節になると私の中でこの疑問が繰り返されていました。

やっと会えたオクラレルカの花は、紫がかった薄いブルーがなんとも優し気でアイリスと似たものでした。花びらの中央に黄色い部分があるのもアイリスと似ています。触れてみると花弁はアイリスよりやや薄く感じました。

反面、古新聞を取ると、花の下のまっすぐな緑の茎から直についている苞の中に新たな花が包まれているという、たくましい自然の姿も見せてくれていたのです。

沖縄の大宜味村はオクラレルカで知られていて、3月末には花が咲くと聞きました。いい空気を吸って開くたくさんのオクラレルカの花を思わず想像しました。長い間待って出会えたオクラレルカの花、また来年あらためてこの花をじっくり観察してみたいものです。(光加)

浪速の味 江戸の味(六月) 鱚【江戸】

caffe kigosai 投稿日:2024年5月30日 作成者: mitsue2024年5月30日

五月中旬、浅草の三社祭が終わると東京は本格的な夏に突入します。この頃旬を迎える魚が鱚です。

鱚は細長い円筒の魚体で、口は砂底の獲物を探るため尖っており、しゅっとした上品な姿をしています。脂が少なく味が淡泊で、特に白鱚は味がよいとされ様々な料理に使われます。特に江戸前の天ぷらには欠かせません。

江戸時代、将軍は毎月1日、15日、28日以外の食事は必ず鱚の塩焼きと漬け焼き二種類(鱚両様と呼ばれました)を食べたそうです。魚偏に喜ぶと書く「鱚」の字が目出度いからと言われていますが、脂が強くない鱚は毎日食べても身体にさわらないことも理由の一つではないかと思います。因みに1日、15日、28日には鯛や平目などが膳に上ったとのこと。

写真は浅草雷門隣に天保八年(1837年)より店を構える日本最古の天ぷら屋の、鱚の天ぷらです。初代は三河(愛知県)から江戸に移り、天ぷら屋台から始めたとのこと。江戸(東京湾)近海で獲れた魚を胡麻油で揚げるのが江戸前天ぷらの特徴です。胡麻油の香りをほのかに纏った上品な鱚の天ぷらは、今も昔も江戸の夏のスタートに相応しい味です。

 味の白鱚に対して、釣って面白いと言われていたのは青鱚です。音に敏感な青鱚を釣るため、河口の浅瀬に脚立を立てて釣る「脚立釣り」が盛んに行われていました。しかし、東京湾の干潟が埋め立てられていくにしたがい青鱚も少なくなり、昭和五十年代には東京湾の青鱚は姿を消してしまいました。

 近年は来日外国人で大賑わいの浅草ですが、中心を少し離れると静かな路地に水を打つ人の姿も見られます。朝顔市、鬼灯市と江戸の夏の行事が続きます。

 鱚天や路地に水打つ静寂あり  光枝

今月の季語(6月)梅雨

caffe kigosai 投稿日:2024年5月18日 作成者: masako2024年5月21日

二月に真夏の気温を記録したり、寒の戻りの激しさに開花が遅れたり、今年はいつにもましておかしな天候です。梅雨もしとしとのイメージを離れて久しいですが、さて、どんな梅雨になることでしょう。

世を隔て人を隔てゝ梅雨に入る              高野素十

二夜三夜傘さげ会へば梅雨めきぬ          石田波郷

素十の句からは、雨のとばりに隔てられる感覚が伝わってきます。しとしとと執念深く降り続く雨なればこそ生じる感覚でしょう。また、以前は雨が続くなあと思っているうちに、いつしか梅雨入りしてもいました。この二句には昔ながらの梅雨が、人との関係性を通して詠まれているといえそうです。

梅雨寒や舌に朱のこる餓鬼草紙            三森鉄治

梅雨時には雨で蒸す日もあれば、妙に冷え込む日もあります。餓鬼草紙の朱はもちろん他の季節であっても見られるものですが、ひやっと湿った空気の中で見るといよいよ凄惨なのでしょう。

梅雨の夜の金の折鶴父に呉れよ        中村草田男

妻とあればいづこも家郷梅雨青し          山口誓子

外に出られない日、子は折紙で退屈を紛らわせもしたことでしょう。〈万緑の中や吾子の歯生え初むる〉をはじめ、草田男の「吾子俳句」は有名。特別な一羽をせがむのは幸せの確認でもあったでしょう。誓子の句はのろけのようなものですが、「梅雨青し」の決めがさすがです。金、青と梅雨に差す色が美しい二句です。

梅雨の闇小さき星は塗りこめて            福永耕二

梅雨の闇は常よりも重い湿った闇です。〈五月闇〉ということもあります。

五月雨をあつめて早し最上川              芭蕉

空も地もひとつになりぬ五月雨          杉風

さみだれや大河を前に家二軒              蕪村

〈梅雨〉は時候にも天文にも使える季語ですが、〈五月雨〉は天文のみの季語です。上は江戸時代の、下は大正、昭和の句ですが、天候に逆らえないのは昔も今も同じです。

さみだれのあまだればかり浮御堂      阿波野青畝

さみだれや船がおくるる電話など          中村汀女

〈荒梅雨〉が出水を招くのも、〈空梅雨〉で水不足になるのも困りますが…。

草のさき出でて吹かるる梅雨出水      山上樹実雄

百姓に泣けとばかりに梅雨旱                石塚友二

梅雨の影響を受けているのは人のみにあらず。

頬杖をつけば阿呆と梅雨鴉                遠藤若狭男

よその田へつるりと逃げし梅雨鯰          本宮鼎三

梅雨茸の笠の裂け目を雨通る                  島田牙城

津波のような被害をもたらす昨今の梅雨。優しい雨であれと祈るほかはありません。(正子)

第六回「花仙の会」2024 初夏の巻 開催のお知らせ(終了しました)

caffe kigosai 投稿日:2024年5月5日 作成者: mitsue2024年5月30日

牡丹

「カフェきごさい」特別イベント「花仙の会」~連花と連句・草月いけばなと俳句~ を開催します。コロナで中断していたこの会も六回を数えます。
「カフェきごさい」今月の花でお馴染みの福島光加さんのいけ花に参加者が俳句を詠み、飛岡光枝が選をします。花と俳句6作品が連なる斬新な試み、毎回俳句が初めての方も果敢に挑戦され、参加者全員で花と俳句の世界を作りあげてきました。さて今回はどんな景色が出来上がるでしょうか。
いけた花は俳句の入選者にお持ち帰りいただきます。俳句を詠まない方もご参加いただけますので気楽にご参加ください。お待ちしております。
お申込みは以下へどうぞ。

【日時】2024年5月23日(木)13時30分~16時(予定)

【場所】東京都千代田区飯田橋2-18-1 東京レジデンス 1階「コラボレートルーム」
    ・地下鉄・JR「飯田橋駅」徒歩7分・地下鉄「九段下駅」徒歩5分
    (ご参加の方へは地図をお送りします)

【会費】2,200円(要予約)

【申し込み・問合せ】飛岡光枝 t1o2b3y4y@outlook.jp

浪速の味 江戸の味 5月【筍飯】浪速

caffe kigosai 投稿日:2024年5月3日 作成者: youko2024年5月3日

春の味覚の代表に、春の筍があります。春筍(しゅんじゅん)とも言います。そして初夏の頃になると「筍」になり、筍飯も初夏の季語です。

京都から少し大阪寄りに乙訓地域(長岡京市、向日市、大山崎町、京都市西京区)があり、そこで育てられている京たけのこが有名です。別名「白子たけのこ」といわれ、食用「孟宗竹」の中でも色が白いのが特徴です。春の筍は、茹でてお造りで食べることができます。瑞々しくやわらかな舌触りです。掘ったばかりの春筍を丸焼きにすると香ばしさが加わり野趣に富んだ味になります。朝掘りの筍は、直売所で売られています。

年間を通して絶えず竹林の整備をしているからこそ、このおいしい筍がとれるのです。約300年前から「京都式軟化栽培法」を行っています。掘り上げた穴に肥料を入れたり、親竹の先を落としたり、秋には「敷き藁」と「土入れ」の作業をして柔らかな土作りをしています。白くてやわらかい京たけのこはこの良質の柔らかな土が育てます。

阪急「長岡天神駅」で下車して暫く歩くと、長岡天満宮境内の東に八条ケ池が見えてきます。寛永15年に造られた灌漑用の溜池です。池を二分する中堤は参道になっています。長岡天神駅やこの長岡天満宮の周辺には、たけのこ料理の店が料亭から気軽に入れる食事処までいろいろあります。

筍は、春の筍より歯ごたえがよくなりますが、筍飯にするとその歯ごたえがちょうどいいのです。写真は昼食に作った、筍飯と若竹煮です。

筍のシーズンが終わると本格的な夏がやってきます。

丹精の京たけのこを飯に炊き    洋子

今月の花(五月) 朴の木

caffe kigosai 投稿日:2024年4月30日 作成者: mitsue2024年5月1日

朴の新芽 クラスのFさんの作品

朴(ほお)の木は、学名にモクレンと共通のmagnoliaが付くモクレン科に属し、30メートルにもなる山地に自生する木です。

五月の末から六月にかけ、枝先に淡い黄色がかった白い花を香り高く咲かせます。上を向いて開く花は直径15センチ程にもなります。幸運にも中を覗くチャンスがあれば、中心に赤い花糸がみられるでしょう。しかし、開ききると同時に花びらは茶色になりはじめ、長く持って二日、束の間の美しさを終えます。

大きな花にふさわしい大きな葉は、枝の先にある花の周りをぐるりと囲みます。30センチ程の長い楕円形で、やや厚めです。

初夏の季節も終わりいよいよ本格的な夏を迎えるころ、この日本で最大級の葉と花は存在感が頂点に達します。

私が好きなのはそのもう少し前、この葉の芽が出た時です。

年に一度あるかないか、お稽古にこの朴の新芽を付けた花材が届けられます。包んでいる古新聞紙を注意しながらとると、みずみずしい若葉がかすかにピンク色をおびた葉(托葉)の間から覗いています。生徒さんたちに「そっとね、そっと扱ってね」と声をかけたくなる初々しさです。

葉の下の枝はほとんどまっすぐです。その中から、少し弧を描いている枝をみつけて大胆にいけているメンバーのなかから、「あ、開いてきた、葉が!」という声が上がります。枝の元の切り口から水を吸い上げた新芽がかすかに開き、包んでいた薄紅色の托葉を外へと押し出そうとしているのです。

それは、いけはじめてほんの20分ほどの間だったでしょうか。自然の力が実際に目の前で示される、こんな時に立ち会う瞬間は至福です。

朴の枝は大きな葉がついていても持ってみると意外と軽いのです。下駄の歯の材料だと知ったのが、私が朴の木を知ったきっかけですが、その軽さゆえに家具にも使われます。当たりが柔らかいところから、まな板にも使われるそうです。

葉は料理をのせる皿としても使用できます。食材を包んで蒸しても、甘い芳香が移ります。殺菌抗菌作用もあるので安心です。また朴葉味噌や朴葉飯が名物のところも各地にあります。

そして、朴の木は太鼓のばちやピアノの鍵盤などにも用いられるとか。新芽が緩やかにほぐれていく姿を思い浮かべると、朴を使ったものは特別な音質で空気を伝わっていくのではないかと思えます。他の素材で作られた鍵盤のピアノと朴の鍵盤のピアノの響きとを聞き比べてみたくなりました。(光加)

今月の季語(五月)木の花

caffe kigosai 投稿日:2024年4月17日 作成者: masako2024年4月19日

新緑の美しいころとなりました。若葉青葉の梢を仰ぐと、定かに見えないほど高い位置に花をつけていることがあります。樹下に散った花を見て気づくことのほうが多いでしょう。

今月は落葉高木と呼ばれる木々の花を追ってみましょう。

電車いままつしぐらなり桐の花      星野立子

桐の花らしき高さに咲きにけり      西村和子

一家に女の子が生まれると、嫁入り道具を作るために桐の木を植えた時代があります。立子が車窓からみとめたのは、そうした一幹でしょうか。

花咲きて水木は枝を平らにす       八木澤高原

山野に自生する「水木」が咲くのは〈夏〉、街路樹に多い「花水木」は〈春〉。別種です。水木は咲くと遠目に雲がかかったようにも、雪をかぶったようにも見えます。

ゆりの木の花に夜は星宿らむか      岡部六弥太

昨今では街路樹としてよく使われる「ゆりの木」です。チューリップツリーともいいます。チューリップのような(私はランタンのような、と思っています)花をつけます。

うやむやにけむりひとつばたごのはな      須賀一惠

「ひとつばたご」の花は白くもしゃもしゃしています。この木には「なんじゃもんじゃの木」という名もあります。

満月に花アカシヤの薄みどり         飯田龍太

アカシア(ニセアカシア)には「針槐(はりゑんじゆ)」の名もあります。白い蝶の形の花を密集させます。

ひろがりて雲もむらさき花楝(あふち)古賀まり子

仰ぎ見る楝の花のちる音か           山西雅子

「栴檀(せんだん)」ともいいます。双葉より芳しい栴檀はビャクダンのことで別種です。花は薄紫。

えごの花散りたる水にはづみけり    早野和子

こぼれつつえごは五月を送る花      村上鞆彦

釣鐘状の乳白色の花を下向きに無数につけます。散るというより、花ごとほたほたと落ちます。

火を投げし如くに雲や朴の花   野見山朱鳥(落葉高木)

あけぼのや泰山木は臘の花     上田五千石(常緑高木)

朴の花と泰山木の花はよく似ています。どちらも象牙色で、芳香があります。落葉するか、常緑かの違いもありますが、葉の質感はまるで異なります。泰山木の葉は厚手で光沢があります。朴の葉はかさかさして大きく、裏が白いです。「朴葉味噌」のような用途にも使われます。

その上の雲より白く山法師           林 翔

「山帽子」と書くことも。庭木にもされますが、本来は山野の木です。花水木の白花〈春〉と似ていますが、山法師は夏に咲きます。

特徴的な木の花を取りあげましたが、文字だけで理解するのは難しいです。図鑑を持って(検索できる機器を携帯して)山野へ出かけてみましょう。(正子)

 

今月の花(四月)御衣黄桜

caffe kigosai 投稿日:2024年3月31日 作成者: mitsue2024年4月1日

この季節、日本を訪れる外国の人たちが楽しみするのが桜、そして観光客は日本の桜の種類の多さに驚きます。

次々と咲いていく多くの種類の中で、私は四月も最後の方に咲く薄緑の桜、鬱金桜や御衣黄桜が気に入っています。

桜の中でも濃い目のピンクや文字通りの桜色、白に近いピンクなどがある中にともすれば見逃してしまうような薄緑の少し黄色がかった色の桜は、もうお花見も終盤にかかった時に咲きだします。

鬱金桜は八重咲の薄黄緑色で、開いたときは直径四センチにもなり垂れ下がって咲きます。

御衣黄も八重咲で12~4枚の花びらは薄緑色からやや黄色、花が終わるころになると花の中心に紅色の筋が出て来るのが特徴です。花弁の中に葉緑体があり、新芽や新緑の間で見過ごされがちですが、見つけた時はうれしくなる桜です。

御衣黄桜は江戸時代に仁和寺で栽培されシーボルトも持ち帰ったともいわれています。

私がこの仁和寺を訪れた時は御室桜(おんむろざくら)が見事でした。数えきれない桜の木は、すこし白がかったピンクの花が薄曇りの空の下に今を盛りと誇らしげに咲いていました。背の低い枝はそれぞれ個性的な形をしていました。その日は時間が限られていたこともあり御衣黄桜は見つける事はできませんでした。

「御衣黄」とは貴族のまとっていた衣の萌黄色に近い色のこと。平安の貴族たちは庭に桜を植え、自分のまとっている萌黄色に近い桜を見てみたいと漠然と思ったのでしょうか。その夢は江戸時代になって実現されました。

数週間前、幼稚園からお母さまとお稽古に通っていたお嬢さんが 大学合格の知らせをもってお稽古に復帰のご挨拶にみえました。ご両親の転任で外国に何度もおいでになったり、受験勉強だったり中断はありましたが、いけばなが好きなのでしょう。お稽古の啓翁桜を大事に持って帰りました。その時、京都のお土産にと有名なお店の金平糖を頂きました。

薄い緑とピンクの金平糖は、桜が咲くころには売り切れてしまうそうです。小さなピンクと薄緑の金平糖は、塩漬けの桜から長い時間かけて作られる人気のお菓子です。

春は心の中にも何かが目覚める季節。桜の開花宣言や列島を花が駆け上るニュースをを聞いたり、実際に花の下を歩いたりする時つい背伸びをしたり深呼吸をしてしまうのは、日本人のDNAに桜が特別に刷り込まれているのでは?とさえ思ってしまいます。

桜の花がほころび始めると、それを見ている人たちの表情も桜と同じようにときほぐれていきます。満開の花の下、様々なことはひとまず置いていい表情をみせている人たちも、桜からの贈り物の一つかもしれません。(光加)

浪速の味 江戸の味(四月) 白子〈しらす〉【江戸】

caffe kigosai 投稿日:2024年3月29日 作成者: mitsue2024年3月29日

春の声とともに漁が始まる白子は主に鰯の稚魚で、太平洋沿岸で多く水揚げされます。関東では相模湾が主な漁場です。

相模湾に浮かぶ神奈川県藤沢市の江の島は、岩屋と呼ばれる海蝕崖の洞が古来より修行の場となっており、空海、一遍などが参篭したと伝えられています。その後、頼朝の祈願により弁財天が祀られ、江戸時代には参詣地として多くの人が江の島詣に出かけるようになりました。

現代でも修学旅行をはじめ多くの観光客が訪れる江の島、その名物が「白子丼」です。江の島の参道はもちろんですが、江ノ電「江ノ島駅」から江の島へ向かう道の両側にも白子丼を出す店が並んでいます。

白子は水揚げ後数時間で色が変わってしまいます。その上、海が荒れると漁ができないため、生の白子は貴重で、白子漁があった日には「生白子(生白子丼)あります」という札が、得意げに店先に掲げられます。

相模湾の白子漁は1月から3月10日頃までが禁漁で、今年(2024年)も3月11日が解禁日でした。水揚げしてすぐ茹でたものが「釜揚げ白子」、それを天日に干した「白子干」は春の季語となっています。

写真は(生白子)(釜揚げ白子)(生白子の漬け)が乗った贅沢な丼。江の島の弁天様は様々なご利益があり、芸能もそのひとつ。俳句の上達を祈りつつ、白子丼をいただきましょう。

富士の峰雪かがやくや白子舟  光枝

いどばた歌仙「飛梅」 スタートのお知らせ

caffe kigosai 投稿日:2024年3月28日 作成者: mitsue2024年3月28日

カフェきごさい店長、飛岡光枝が捌く「いどばた歌仙 飛梅」が始まります。どなたでも参加可能なネット歌仙です。参加ご希望の方は、長谷川櫂さんのサイト「俳句的生活」の「いどばた歌仙 飛梅」参加フォームからどうぞ。第一巻は4月1日スタート、途中からの参加はできませんのでご注意ください。歌仙初心者の方も気楽にご参加ください。お待ちしています。(店長)

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →

「カフェきごさいズーム句会」のご案内

「カフェきごさいズーム句会」(飛岡光枝選)はズームでの句会で、全国、海外どこからでも参加できます。

  • 第三十七回 2026年4月11日(土)13時30分
      (原則第二土曜日です)
  • 前日投句5句、当日席題3句の2座(当日欠席の場合は1座目の欠席投句が可能です)
  • 年会費 6,000円
  • 見学(1回・無料)も可能です。メニューの「お問い合せ」欄からお申込みください。
  • 申し込みは こちら からどうぞ

Catégorie

  • à la carte (アラカルト)
  • 今月の季語
  • 今月の料理
  • 今月の花
  • 加賀の一盞
  • 和菓子
  • 店長より
  • 浪速の味 江戸の味
  • 花

menu

  • top
  • きごさいBASE
  • 長谷川櫂の俳句的生活
  • お問い合せ
  • 管理

スタッフのプロフィール

飛岡光枝(とびおかみつえ)
 
5月生まれのふたご座。句集に『白玉』。サイト「カフェきごさい」店長。俳句結社「古志」題詠欄選者。好きなお茶は「ジンジャーティ」
高田正子(たかだまさこ)
 
7月生まれのしし座。俳句結社「青麗」主宰。句集に『玩具』『花実』『青麗』。著書に『子どもの一句』『日々季語日和』『黒田杏子の俳句 櫻・螢・巡禮』。和光大・成蹊大講師。
福島光加(ふくしまこうか)
4月生まれのおひつじ座。草月流本部講師。ワークショップなどで50カ国近くを訪問。作る俳句は、植物の句と食物の句が多い。
木下洋子(きのしたようこ)
12月生まれのいて座。句集に『初戎』。好きなものは狂言と落語。
趙栄順(ちょよんすん)
同人誌『鳳仙花』編集長、6月生まれのふたご座好きなことは料理、孫と遊ぶこと。
花井淳(はない じゅん)
5月生まれの牡牛座、本業はエンジニア、これまで仕事で方々へ。一番の趣味は内外のお酒。金沢在住。
©2026 - caffe kigosai
↑