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いどばた歌仙 善哉

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いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の裏 初句                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

「色変へぬ松」は晩秋の季語で、紅葉・黄葉の景色の中でその緑は凜とした
美しさがあります。参道のイメージがありますが、真っ先に浮かんだのが
三保の松原へ続く道でした。

ここからは、自由に転じてください。次は雑で詠んでください。

【初折の表】
脇   庭に積もりし明け方の雪     真知子(冬)
第三 大店の丁稚奉公にも慣れて     茉胡(雑)
四   土産と言へば赤福餅よ      史生(雑)
五  叢雲をすいと躱して今日の月    久美(秋・月)
六   野外フェスでは虫も合唱     眞理子(秋)
【初折の裏】
初句 浜辺まで色変へぬ松続く道     桃瑪(秋)
二

〇
谷ひとつ色かへぬ松続く道(桃瑪)(谷ひとつ→浜辺まで)

△
行く秋の焼き立て塩パン列並び(真樹子)(秋惜しみ焼き立てパンに行列す)

・
すつかり肥えた稲雀たち(77になっています)
ななかまど怪談好きの家主ゐて
秋深む人気ラーメン店舗閉づ
古き友来て古酒を酌み交はし
本好きが本屋に檸檬そつと置く
接待の終はれし後は新走
柿の実のやうやく熟れて山の寺
木の実なき山より熊の現れて
メトロより銀杏黄葉の街へ出て

投稿日:2025年12月2日 作成者: kinosita2025年12月2日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の表 六                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

現代のそれも、エネルギーあふれる野外フェスに転じました。
前句の月を仰ぐ視点が地上へ。
何万人もの人と一緒にフェスに虫も参加して合唱しているという楽しい
句です。

初折の裏に入ります。晩秋で詠んでください。
締切は、月曜日の午後8時です。

【初折の表】
発句 水鳥のおもたく見えて浮きにけり  鬼貫(冬)
脇   庭に積もりし明け方の雪     真知子(冬)
第三 大店の丁稚奉公にも慣れて     茉胡(雑)
四   土産と言へば赤福餅よ      史生(雑)
五  叢雲をすいと躱して今日の月    久美(秋・月)
六   野外フェスでは虫も合唱     眞理子(秋)
【初折の裏】
初句

〇
野外フェスにて虫も合唱(眞理子)(にて→では)

△
藍の花咲く細道の宿(桃瑪)(藍の花咲くみちのくの宿)

・

草相撲から都へ出でん
君のうわさを運ぶ秋風
岬の丘で野生馬肥ゆる
万葉の歌人さがす旅路へ(秋で)
お猪口に浮かぶ蜉蝣の翅
銀杏黄葉に社華やぐ
蜻蛉の群とすれちがふ径
日に日に太る子芋親芋
やにはに咲きしサボテンの花(サボテンの花は夏です)
松茸飯のただよふ厨

投稿日:2025年11月29日 作成者: kinosita2025年11月29日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の表 五                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

叢雲(むらくも)を躱(かわ)し現れた月の美しさ。
次も秋で詠んでください。

【初折の表】
発句 水鳥のおもたく見えて浮きにけり  鬼貫(冬)
脇   庭に積もりし明け方の雪     真知子(冬)
第三 大店の丁稚奉公にも慣れて     茉胡(雑)
四   土産と言へば赤福餅よ      史生(雑)
五  叢雲をすいと躱して今日の月    久美(秋・月)
六
  
〇
流れゆく雲追ひかけて今日の月(叢雲をすいと躱して今日の月)

△
駅ビルに隠れて見へぬ望の月(尾燈子)(高層のビルの間に今日の月)
廊下には芒と団子月の宴(桃瑪)(縁側に芒と団子月を待つ)

・
見霽かす里の方角今日の月
影法師三つ並びてけふの月
故郷の廃止路線を月照らす
山道を月を頼りにひとり行く
お供への行方を知れる月静か
残業の部屋から見ゆるけふの月
月明かり聖なる川に身を清め
どこからか異国のことば月見酒

投稿日:2025年11月28日 作成者: kinosita2025年11月28日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の表 四                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

お伊勢参りによく行くのか、故郷なのか、大好物なのか、土産といえば
赤福餅。
次は月の定座です。秋の月で詠んでください。

【初折の表】
発句 水鳥のおもたく見えて浮きにけり  鬼貫(冬)
脇   庭に積もりし明け方の雪     真知子(冬)
第三 大店の丁稚奉公にも慣れて     茉胡(雑)
四   土産と言へば赤福餅よ      史生(雑)
五
  
〇
赤福餅をいつも土産に(史生)(土産と言へば赤福餅よ)

△
匂でわかる今夜のおかず(うたこ)
おちょけの友の夢は落語家(美津子)(おちょけ→おちよけ 表記上)

・
めきめき上がる囲碁の腕前
雑巾を縫ふ廊下の女子
友への返信幾度も直し
新香一切れ茶漬掻き込む
青空のもと散歩をしたる
似顔絵書きに頼む一枚
先頭競ふ市民ランナー
夜明け近づく本来の夢

投稿日:2025年11月26日 作成者: kinosita2025年11月27日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の表 第三                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

第三で人物が登場しました。この句が付くと、前句の景も丁稚さんの
見たものかとなります。筆立ての句も筆を使う書家か画家かの人物が
見えてきます。
四はさらりと雑(四季・恋以外)で詠んでください。
前句に引っ張られないように。

【初折の表】
発句 水鳥のおもたく見えて浮きにけり  鬼貫
脇   庭に積もりし明け方の雪     真知子
第三 大店の丁稚奉公にも慣れて     茉胡
四
  
〇
住み込みの丁稚奉公にも慣れて(茉胡)(住み込みの→大店の)

△
筆立てに太き細きの筆の数(桃瑪)(筆の数→筆揃へ)
 
・
携帯の電波届かぬ峠にて
受験まで熱き紅茶を友にして
二階建てバスで京都の名勝に
小説を書き上げたりし徹夜して
夜更けまで何十枚も清書して
仰ぎみる冬の銀河のはてしなく
新海苔を巻いておにぎり三角に
姫宮を民族衣装でもてなして

投稿日:2025年11月26日 作成者: kinosita2025年11月26日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の表 脇                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

脇は発句に寄りそい、その余情を述べます。
寄りそうと言っても、水鳥のあとなので、沼や寒釣の句はおもしろい
ですが、水辺からは離れてほしいです。
発句にもよりますが、初折の表では釈教(仏教に関わる)言葉は避け
ます。「見習ひの僧」ではなく「住み込みの弟子」とかに。
意味が多様になるので、次に誘われる句は変ってきますが。
水鳥は三冬(初・仲・晩の冬)です。初冬よりは季節をすすめたいのと、
「明け方の雪」に余情があるのでいただきました。

第三は、大きく転じてください。留め方は「に・て・にて・らん・もなし」
など。句割れ、句またがりは避けます。

【初折の表】
発句 水鳥のおもたく見えて浮きにけり  鬼貫
脇   庭に積もりし明け方の雪     真知子
第三   

〇
軒に積みたる明け方の雪(真知子)(軒に積みたる→庭に積もりし)
△
乾びてながき軒の大根(貝太)(漬け頃となる軒の大根)
酒蔵の脇つはぶきの咲く(桃瑪)(つはぶき→万両)
 
・
沼の枯れ蓮風吹くままに
柿落葉掃く見習ひの僧
ベンチに座り仰ぐ冬空
落葉の山を蹴りし幼子
灯りそめたる木枯の町
小春の空に雲の影なく
六甲山も眠りの中に
侘助の葉にのせる盃
寒釣の空並ぶ丸き背

投稿日:2025年11月25日 作成者: kinosita2025年11月25日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 はじまります。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

発句 水鳥のおもたく見えて浮きにけり  鬼貫

脇(冬)から付けてください。

鬼貫は、万治四年・寛文元年(1661年)4月4日に摂津国河辺群伊丹郷
に上嶋宗春の三男として生まれた。生家は醸造業で、屋号は「油屋」。
上嶋家の遠祖は武士で、鬼貫は折りにふれて仕官している。
8歳で俳諧を始め、13歳で松江維舟(重頼)に師事。京の池田宗旦、伊丹
に移住し開いた誹道学校也雲軒を受講した。16歳ころは宗因風に傾倒。
鬼貫号は、宗旦編『当流籠抜』が初見。18歳であった。
和歌の貫之に対して、俳諧の分野においての貫之という鬼貫号。
発句、紀行文、俳論、随筆、連句をのこしている。
俳論・随筆の集大成である『独ごと』は「まことの外に俳諧なし」で知られる。

投稿日:2025年11月23日 作成者: kinosita2025年11月23日

いどばた歌仙 善哉「新米の巻」 満尾となりました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

《連衆》青沼尾燈子 安藤久美 石川桃瑪 斉藤真知子 高角みつこ 
高橋真樹子 田村史生 土谷眞理子 永井貝太 中野美津子 氷室茉胡 
《捌き》木下洋子 
2025年9月16日~11月7日

【初折の表】
発句   新米もまだ艸の実の匂ひかな    蕪村(秋)
脇     稲架の間を駆け廻る子ら     尾燈子(秋)
第三   今日の月都を偲ぶ笛の音      みつこ(秋・月)
四     メールで届く辞令見つめる    桃瑪(雑)   
五    白波の立つ湖を渡し船       貝太(雑)
六     誰が忘れし麦藁帽子       真知子(夏)
【初折の裏】
初句   朗らかに遠近で鳴く夏蛙      貝太(夏)
二     お不動さまの守る山里      眞理子(雑)
三    朝ドラの夫婦を演じ恋仲に     史生(雑・恋)
四     W不倫のスクープ写真      茉胡(雑・恋)
五    客をらぬ回転木馬くるくると    真樹子(雑)
六     睨みを利かすキングメーカー   美津子(雑)
七    褞袍着て名言集を読み返す     久美(冬)
八     啄木の見し冬の月なり      尾燈子(冬)
九    ナナハンをふかし夜明けの渚まで  久美(雑)
十     やめたやめたの出世街道     真樹子(雑)
十一   足軽もお屋形様も花見酒      史生(春・花)
折端    一期一会の春惜しむ句座     茉胡(春)
【名残の表】
初句   逃げ水を躓きながら彷徨す     尾燈子(春)
二     約束の地へ旗ひるがへす     貝太(雑)
三    平和賞なにがなんでも取りたくて  真知子(雑)
四     デイールデイールとひとりで叫ぶ  史生(雑)
五    夏富士へインバウンドの波寄する  眞理子(夏)
六     人に驚き隠るる子鹿       美津子(夏)
七    指笛の上手き少年いま何処     真樹子(雑)
八     ガンジス川のほとりに契る    真樹子(雑・恋)
九    永眠の君の唇ありがたう      茉胡(雑・恋)
十     迎へに来たる輿は月へと     尾燈子(秋・月)
十一   やつと寝て絵本を閉ぢる秋燈下   眞理子(秋)
十二    鳴らぬひよんの実ポケットに入れ 桃瑪(秋)  
【名残の裏】
初句   中学の恩師を囲む集ひへと     真知子(雑)
二     不惑で始む杜氏の修業      美津子(雑)
三    久々に煙の上がる登り窯      真知子(雑)
四     強まる風に耐ふる薄氷      桃瑪(春)
五    みちのくのことにうれしき花便り  久美(春・花)
挙句    伸びつ縮みつ遠足の列      貝太(春)

投稿日:2025年11月10日 作成者: kinosita2025年11月10日

いどばた歌仙 善哉「新米の巻」 名残の裏 挙句                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

「伸びつ縮みつ」が生き生きと子ども達の遠足の様子を伝えてくれます。
明るい余韻の残る挙句です。
めでたく満尾となりました。
連中の皆様と「新米の巻」の旅を無事終えることができました。
それぞれの一句が連なってひとつの作品になりました。
日々の投句、ありがとうございました。

次の発句は
水鳥のおもたく見えて浮きにけり   鬼貫

11月24日、月曜日午後8時までに脇句(冬)を投句してください。
よろしくお願いいたします。

【名残の裏】 
初句  中学の恩師を囲む集ひへと     真知子(雑)
二    不惑で始む杜氏の修業      美津子(雑)
三   久々に煙の上がる登り窯      真知子(雑) 
四    強まる風に耐ふる薄氷      桃瑪(春)
五   みちのくのことにうれしき花便り  久美(春・花)
六    伸びつ縮みつ遠足の列      貝太(春)

〇
伸びつ縮みつ遠足の列(貝太)

△
野に放たれて遊ぶ春駒(久美)

・
逃水を追ふ子らの声々
一族総出青き踏みつつ
季節見送り桜蘂降る
いつの間にかに春の夕焼
ほんのり苦き蕗味噌の味
風の間に間に鶯の声
流れを急ぐ雪解けの水

投稿日:2025年11月8日 作成者: kinosita2025年11月10日

いどばた歌仙 善哉「新米の巻」 名残の裏 五                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

前句を受け、ことにうれしき花便りの句をいただきました。

いよいよ挙句となりました。
さらりと自然体で詠んでください。

【名残の表】
十二   鳴らぬひよんの実ポケットに入れ 桃瑪(秋)
【名残の裏】 
初句  中学の恩師を囲む集ひへと     真知子(雑)
二    不惑で始む杜氏の修業      美津子(雑)
三   久々に煙の上がる登り窯      真知子(雑) 
四    強まる風に耐ふる薄氷      桃瑪(春)
五   みちのくのことにうれしき花便り  久美(春・花)
六

〇
みちのくのことに待たるる花便り(久美)(みちのくのことにうれしき花便り)

△
介添の声朗らかに残る花(貝太)  
花守の百寿を待たず花のもと(真知子)
惜しまれて暖簾をたたむ花の宿(史生)

・
酔ひつつも謡吟じる花の奥
目処つきし老後生活花の昼
あざやかに上下左右に花吹雪
花盛りほつと一息休むとす
初花を見つけて憂さを忘れたり
大甕に投入れてある花の枝

投稿日:2025年11月6日 作成者: kinosita2025年11月7日

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