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いどばた歌仙 善哉

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いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の裏 五                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

恋のささやきに鼻声はいただけませんね。
なにごとにも体調管理が大事です。

次は雑で詠んでください。恋は離れてください。
このあたりは、思い切りよく転じてください。

【初折の表】
六    あきんど集ふ豊年の村     貝太(秋)
【初折の裏】
一   長き夜にコンクラーベの始まりて 史生(秋)
二    山から山へ上がる狼煙     尾燈子(雑)
三   後宮に貴妃の奏づる琵琶の音が  真知子(雑)
四    和歌の上手な恋の狩人     茉胡(雑・恋)
五   くどくには今宵はひどき鼻詰まり みつこ(雑・恋) 
六

〇
くどくには今宵もひどき鼻詰まり(みつこ)(今宵も→今宵は)

△
指と指絡めて仰ぐ星あまた(真樹子)(さりげなく肩抱き寄せて星仰ぐ)
初めての電話に君の親が出て(史生)

・

ロクサーヌシラノの文に酔ひにけり(切れ字ではなく、酔ひにけり→魅了され)
自分から別れを告げて旅の空
懇ろに小袖に香を焚きしめて(前々句の「貴妃」に重なるので)
二股を掛けしラインを見つけられ
けふもまた野の花を摘み君を待つ

投稿日:2025年4月29日 作成者: kinosita2025年4月30日

いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の裏 四                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

いつもより遅い時間になりましたが、よろしくお願いします。

恋心をくすぐる和歌や恋文を書ける人がもてた時代は、その才能が恋の
狩人にならしめたのでしょう。
他の恋の句もおもしろかったです。
もう一句、雑で恋を詠んでください。

【初折の表】
五   母と子の寝息安らかけふの月   美津子(秋・月)
六    あきんど集ふ豊年の村     貝太(秋)
【初折の裏】
一   長き夜にコンクラーベの始まりて 史生(秋)
二    山から山へ上がる狼煙     尾燈子(雑)
三   後宮に貴妃の奏づる琵琶の音が  真知子(雑)
四    和歌の上手な恋の狩人     茉胡(雑)

〇
和歌の上手な恋の狩人(茉胡)

△
馬屋の恋は藁にまみれて(貝太)(匂い立つ恋ですね。)
胸の高鳴る麝香の香り(みつこ)(妖艶な恋の香りです。)

・
妾三人次男に托す
手に手を取りて若き衛士と
あこぎとゐはれ傷心の旅
百夜通ひて花を届けん
夫差が溺れし西施の顰み

投稿日:2025年4月29日 作成者: kinosita2025年4月29日

いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の裏 三                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

狼煙(ろうえん)は、「昔、中国で煙を直上させるため、狼の糞をいれたから」
(広辞苑)とのことで、昔の中国に転じました。
恋の呼び出しになりましたが、前句に引きずられないよう、雑の恋の句(短句)
を自由に付けてください。

締切は月曜日の午後8時です。

【初折の表】
四    初日の朝は豆腐味噌汁     久美(雑)
五   母と子の寝息安らかけふの月   美津子(秋・月)
六    あきんど集ふ豊年の村     貝太(秋)
【初折の裏】
一   長き夜にコンクラーベの始まりて 史生(秋)
二    山から山へ上がる狼煙     尾燈子(雑)
三   後宮に貴妃の奏づる琵琶の音が  真知子(雑)
四

〇
後宮に日がな一日琵琶かなで(真知子)(後宮に貴妃の奏づる琵琶の音が)

△
伝はるかメールに秘めし吾が思ひ((茉胡)(メールに秘めし→絵文字に籠めし)
闇の中命からがら伊賀越えて(久美)

・
侍のひとりは村に居残りて
村々に乙女をさらふ野武士たち
飛び込んだ牛泥棒を匿いて
ロッカーで履き替え白いハイヒール
白樺に鈍き爪痕語りぐさ
駆けつけて一気呵成の女武者

投稿日:2025年4月25日 作成者: kinosita2025年4月26日

いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の裏 二                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

「のろし」でなく「ろうえん」として、体言止めにしました。
緊急事態を知らせ、団結を呼びかける手段としての狼煙に今後の展開
がどうなるのか楽しみです。

次の次あたりで雑の恋を詠んでいただきたいので、恋を誘うような恋の
呼び出しでもいいです。

【初折の表】
第三  春風に乗りて祝電届くらん    みつこ(春)
四    初日の朝は豆腐味噌汁     久美(雑)
五   母と子の寝息安らかけふの月   美津子(秋・月)
六    あきんど集ふ豊年の村     貝太(秋)
【初折の裏】
一   長き夜にコンクラーベの始まりて 史生(秋)
二    山から山へ上がる狼煙     尾燈子(雑)

〇
山あひに立つ狼煙一本(尾燈子)(山から山へ上がる狼煙))

△
そっと手渡す会食土産(貝太)

・
街に並びてピザ売る出店
嘘をつくとき鼻がふくらむ
胸ポケットに薫る胃薬
下戸がワインの蘊蓄語る
早々済ます席題投句

投稿日:2025年4月24日 作成者: kinosita2025年4月25日

いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の裏 一                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          

四の「役者」を「初日」にします。(五で「母と子」、六で「あきんど」と
人物が続いたので)
五の「今日の月」を「けふの月」にします。(発句、四と「日」が続くので)
「こうしなければならない」ということではなく、全体の流れを見ての変更
です。

初折の裏の一句目は、時事句とも言えます。
カトリック教会の最高指導者だった、教皇フランシスコの葬儀が26日に行わ
れるとのニュースが流れ、世界中から数十万人が参列するとのこと。
コンクラーベは、「教皇選挙」のことです。外部の干渉、介入を遮断して選挙
が行われます。
折しも、映画「教皇選挙」が公開されています。

次は、雑の短句です。

【初折の表】
発句 残生やひと日は花を鋤きこんで  飴山實(春・花)
脇   白き蝶々あそぶ川舟      真樹子(春)
第三 春風に乗りて祝電届くらん    みつこ(春)
四   初日の朝は豆腐味噌汁     久美(雑)
五  母と子の寝息安らかけふの月   美津子(秋・月)
六   あきんど集ふ豊年の村     貝太(秋)
【初折の裏】
一  長き夜にコンクラーベの始まりて 史生(秋) 
二
  
  
〇
長き夜にコンクラーベの始まりて(史生)

△
虫の声突如断ち切る機銃音(尾燈子)
ゆけゆけの事業拡張天高し(茉胡)
朝霧に大事な馬を見失ひ(みつこ)

・
爽やかに老いあの頃の未来都市
異国後の飛び交う古都の秋深し
どの家も笑ふかぼちゃに魔法掛け
ことしまた日の出の前に鶴来たる
贋作と知りて見据える長き夜

投稿日:2025年4月23日 作成者: kinosita2025年4月24日

いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の表  六(折端)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           

商人でなく「あきんど」の表記が優しい印象を与えます。
買い付けの商人が集まって来ている豊年の村の活気を感じます。
穏やかに初折の表が終わり、「初折の裏」に入ります。
自由に楽しんで詠んでください。

秋(三秋か晩秋)の長句です。

【初折の表】
発句 残生やひと日は花を鋤きこんで  飴山實(春・花)
脇   白き蝶々あそぶ川舟      真樹子(春)
第三 春風に乗りて祝電届くらん    みつこ(春)
四   役者の朝は豆腐味噌汁     久美(雑)
五  母と子の寝息安らか今日の月   美津子(秋・月)
六   あきんど集ふ豊年の村     貝太(秋)
【初折の裏】
一    
  
〇
あきんど集ふ豊年の村(貝太)

△

・
𩸽捕らんと夜明けの海へ
秋天心にホームラン飛ぶ
化石となりし巨大な蜻蛉
羽根を列ねて鈴虫の鳴く
家業を継ぐと決めし秋爽
草の中から鈴虫のこゑ

投稿日:2025年4月22日 作成者: kinosita2025年4月22日

いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の表  五                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           

母子が安らかな寝息をたてています。今日の月が優しく見守っているよう。
△の中の2句は前句の「役者」からの発想かと思います。おもしろいの
ですが、前々句に「祝電」があるので、名優ととらえられない方がいい
です。句としてよくても、流れがあるので、ここでは採れないこともあり
ます。
いただいた句は、様々に転じることができると思います。

六(折端)は、秋の短句です。

【初折の表】
発句 残生やひと日は花を鋤きこんで  飴山實(春・花)
脇   白き蝶々あそぶ川舟      真樹子(春)
第三 春風に乗りて祝電届くらん    みつこ(春)
四   役者の朝は豆腐味噌汁     久美(雑)
五  母と子の寝息安らか今日の月   美津子(秋・月)    
  
〇
母と子の寝息安らか今日の月(美津子)

△
望月を睨み上げつつ見得を切る(尾燈子)(望月をぐいと睨みて首途告げ)
風となり駆ける忍者を月照らし(真樹子)
銭湯の帰りに仰ぐけふの月(真知子)

・
打ち寄せる波いや高く能登の月
月の出にかざす手つきのほつそりと
出産に立会ひしパパ月今宵
月浴びて狼となる男共

投稿日:2025年4月22日 作成者: kinosita2025年4月22日

いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の表  四                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            

祝電のあとに受賞は重なるので、祝電を受け取った人物を
描きました。一汁一菜はいいのですが8音なので豆腐味噌
汁にしました。

五は月(秋)の定座です。
締切は、月曜日の午後8時です。
毎週、土日はお休みです。

【初折の表】
発句 残生やひと日は花を鋤きこんで  飴山實(春・花)
脇  白き蝶々あそぶ川舟       真樹子(春)
第三 春風に乗りて祝電届くらん    みつこ(春)
四  役者の朝は豆腐味噌汁      久美(雑)
五
  
〇
受賞の朝も一汁一菜(久美)(役者の朝は豆腐味噌汁)

△
再発なしと医師の託宣(茉胡)
故郷の町で映画撮影(美津子)(故郷の町で→海外ロケで)

・
にこりともせぬ吾輩は猫
じゃんけんぽんで求むおかわり
今やなつかし故郷の川
慣れた手つきでケーキに入刀

投稿日:2025年4月19日 作成者: kinosita2025年4月19日

いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の表  第三                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          

このところ、先行き不安になるニュースが多かったのですが、明るい
ニュースが届きました。
第三は向日性を感じる句をいただきました。

四句目から挙句の前までの句を平句といいます。
四は、雑(季語なし)の短句で、軽く付けてください。

【初折の表】
発句 残生やひと日は花を鋤きこんで  飴山實(春・花)
脇  白き蝶々あそぶ川舟       真樹子(春)
第三 春風に乗りて祝電届くらん    みつこ(春)
四
  
〇
春風が届けてきたる祝電は(みつこ)(春風に乗りて祝電届くらん)

△
吉報が春の列島駆けめぐり(真樹子)
新入生やうやう慣れし登校路(尾燈子)(登校路→通学路)
背に揺れて新入生のランドセル(真知子)
・
来し方を振り返りつつ徒遍路
入学の子ら次次と駆け抜けて
雁帰るドローン飛び交ふ北方へ
みちのくのずしりと重き草の餅

投稿日:2025年4月17日 作成者: kinosita2025年4月18日

いどばた歌仙 善哉「花の巻」初折の表 脇 再募集                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           

発句の余情に呼応した詩情のある脇です。
発句と脇でひとつの世界を作った感じがあります。

第三は、飛躍して別の世界へ転じてください。
留め方として(に、て、にて、らん、もなし)などが多く使われますが
発句が「で」の留なので、こだわらなくてもいいです。

春の長句(575)です。

【初折の表】
発句 残生やひと日は花を鋤きこんで  飴山實(春・花)
脇  白き蝶々あそぶ川舟       真樹子(春)
第三 
  

〇
白き蝶々あそぶ川舟(真樹子)

△
春の祭りの長閑な囃子(貝太)(春の祭はのんびり囃し)

・
春惜しみつつリハビリの試歩
はるか見晴らす菜の花の岸
抱き上ぐる子に若き草の香
朝を知らせる子雀の声
誰もゐぬ日は大朝寝して
白きたくあん目刺に添へて

投稿日:2025年4月17日 作成者: kinosita2025年4月17日

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