思わぬ大雪に見舞われた一月も終わりもうすぐ立春です。東京でも雪に悩まされましたが、今年は雪国新潟も突然の雪に大慌てでした。信号待ちで止まっている車に、あれよあれよという間に雪がつもり市の除雪車が全て出動しても間に合いません。夏にあるゲリラ豪雨のように集中して雪が降るともうお手上げで、玄関から道路までのわずかな間、雪掻きをしていてもあっという間に雪が積もってしまい、今度はその雪の捨て場がない有様です。雪のない地方に住んでいる方々には中々想像しにくいことと思います。
今月の常夜鍋はそんな寒い時や時間のない時に便利な、美味しくて手間いらずの鍋です。常夜鍋のゆらいは飽きることなく夜中まで食べていられるからだそうで、材料は豚肉とほうれん草だけです。ほうれん草はあくがでるので、下茹でしたほうが鍋がよごれませんが、それが面倒なら小松菜に変えても。
薬味は葱やぽん酢、カボス、大根おろし、柚子胡椒、かんずり、ゴマだれ、等どんなものとでもちょっとした工夫で美味しくいただけます。
作り方もいたって簡単です。鍋に昆布を敷き日本酒と水または出汁を同量いれます。全て日本酒にする方法もありますが、それはお好みにして下さい。お酒は調理酒でなく普通の日本酒をお勧めします。汁が煮立ったらお肉と菜をしゃぶしゃぶの要領でお召し上がり下さい。
小松菜は葉の部分と茎にわけ、葉の部分はお肉と一緒に食べ、茎の部分は最後にお饂飩や雑炊に細かく切って使うと美味しくいただけます。
お好みですが、豚肉はしゃぶしゃぶ用の薄切りが口当りもよく美味しいようです。最後に鍋の汁は漉してご飯を入れて雑炊などに。うどんでしたら稲庭うどんが良く合うようです。
【材料】
豚肉薄切り
小松菜
水 酒 昆布
醤油 ご飯または饂飩
薬味は葱 大根おろし 柑橘類のレモンや酢橘 かんずり 柚子胡椒 七味唐辛子 など
夜更けまで語り明かさん常夜鍋 善子