今月の料理(1月)_中華粥
年末年始、ご馳走を食べ過ぎたと感じるのはいくつになっても変わらないようですが、毎年のこととわかっていても止められないのが凡人の常でしょうか。
子供のころ、食べ過ぎた時や風邪を引いたときなど体力の弱っている時にはよくお粥を食べさせられたものですが、今日はそのお粥がテーマです。
この七日には日本でも七草粥を食べる習慣がありますが、中国ではお粥は主食の一つでもあるようです。違いは日本のお粥のように味はつけず、材料もお米だけでなく、麦、そば米、粟、きび、稗、とうもろこしなどの穀物が使われています。また、お粥に入れるものとして,棗や干しいちぢく、蓮の実、ゆり根、小豆などとてもバリエーション豊かなようです。
今日はその中国のお粥です。中国語で食べるは吃(チー)、飲むは喝(ホアー)と言うそうですが、お粥の場合は吃粥(ホアージォウ)で、日本のお粥と違い食べるのではなくむしろ穀物のスープのようです。
このお粥は味がついていません。ここでは付け合として、松の実のローストしたもの、セロリの古漬、ザーサイ、ゆで卵の糠漬、鳥の皮をおせんべいのようにぱりぱりに焼いたものなどを作りました。ゆで卵の糠漬はピータンの代わりに悪戯で作ったものですが、お酒の肴にもなりそうです。このほかにもワンタンの皮を揚げたものや味噌漬け。高菜、ナッツを素揚げにしたものなど工夫次第で、なかなか楽しい食卓になります。
【作り方】
貝柱は水に入れ一晩ふやかします。
お米を笊に入れ、ざっ、ざっ、と洗い三十分ほど水をきります。
鍋に米と貝柱と分量の水をいれて、二十分ほど強火でかき混ぜながら煮ます。
お米がだんだんドロドロとしてきたら、弱火で三十分ほど煮て出来上がりです。
【分量】
米一カップ
水十カップ(貝柱の戻し汁も含め)
貝柱3個