a la carte 牡蠣
玄界灘からの寒風が吹きすさぶ季節となりました。福岡市から唐津に向かう途中の糸島半島付近は牡蠣が良く育つところです。
牡蠣の種を埋めこんだ帆立貝の殻を一枚ずつ縄にくくりつけて筏に吊り下げて育てます。時々筏の向きを変え、10ケ月ほどで食べられる大きさになります。一枚の帆立貝の殻に100個ほどの種をつけても育つのは一割ほど。淡水と海水が混じるところが餌となるプランクトンが豊富でおいしい牡蠣になるとか。
引き上げられたばかりの牡蠣の殻は汚れが付いていて真っ黒です。それを人の手で綺麗に磨き出荷します。
冬場の今からが身が太り最も美味しい時期です。牡蠣の洗い場の隣には牡蠣小屋が立ち焼きたての牡蠣を味わうことができます。
(真知子)
ふつふつと音立てて牡蠣焼かれをり 真知子