今月の花(12月)_ポインセチア(トウダイグサ科)
メキシコに行った時、塀の向こうにポインセチアが木となって高く咲き誇っているのを見て目を見張った。私たち日本人がこの花を目にするのは、クリスマスムード高まるこの季節に限られている。それも鉢植えがほとんどだ。
花と見えるのは実は苞で、赤、クリーム、ピンク、斑入りやグラデーションのものもある。大きさも大小様々だが形も多彩で、くるくると巻いているようなものも切花として輸入されている。 鉢から一本切り取ってみると、白い液がにじみ出てくる。この厄介なものは 水があがっていくのを邪魔してしまう。長く楽しむには、洗い落とすように水の中で切ってもいいのだが、一番のお勧めは切り口から少し上に濡れ新聞を巻き、 切り口を炭化するまで焼いたらすぐに水につけることだ。(ジュッ!)と音がすればできあがり。もう切らずに、器にそのままいけてあげれば水があがっていく。
日本では12月25日を過ぎると、さあ次はお正月とばかりこの花はあっという間に花屋の店頭から消える。店の裏口に無造作に置かれているのを見るとなんだか切なくなり、年末に向かってなにかにせかされているような気がする。 もうすこしクリスマスの余韻に浸っていたかったのに。
メキシコ原産のポインセチアには、猩々木(しょうじょうぼく)という日本名もある。クリスマスだけでなくもっと違う機会にもいけて活用できたらと思う。この植物のもって生まれた性質、そして人間側の都合でこの季節だけの登場なのだろうか。せめてクリスマスがもう一週間前だったらもう少しこの花を楽しめるのにと思うのは、これも人間の勝手なのだろうか。(光加)
