「カフェきごさいズーム句会」二月報告 飛岡光枝選
第三十五回(2026年2月14日)の句会報告です。( )は添削例。この句会は見学ができます。右の問い合わせ欄からお気軽にどうぞ。
第一句座
【特選】
枯れながら花ぶら下がる芭蕉かな 葛西美津子
(芭蕉枯れ大きな花のぶら下がる)
満作や水音高き酒の蔵 花井淳
銀盤のスピンかたかご花開く 伊藤涼子
【入選】
目の限り大極殿址の草萌ゆる 田原眞知
(目の限り大極殿址草萌ゆる)
日脚伸ぶ立ち話から長話 赤塚さゆり
雪嶺に抱かれ眠る琵琶の湖 藤井和子
(雪嶺に抱かれ眠る湖ひとつ)
涅槃像ひとひざ進め鑑賞す 伊藤涼子
(涅槃像ひとひざ進め手を合はす)
やらはれて老いぼれ鬼は躓きぬ 矢野京子
凸凹の二人も良けれバレンタイン 高橋真樹子
菜をきざむ音にも春の来てをりぬ 斉藤真知子
マフラーに鼻まで埋まり英単語 鈴木勇美
(マフラーに鼻まで埋づめ英単語)
混沌の世界明けゆく初日かな 上田雅子
ひとり居の三日支えるおでんかな 前田悠
立春の目白頬白木から木へ 藤倉桂
(立春の目白鳴きつつ木から木へ)
結ばれしあまた願いや初詣 上田雅子
(結ばれて願いあまたや初詣)
初雪や小さきうさぎをベランダに 上田雅子
春の風邪母のまなざし独り占め 藤倉桂
退職の朝に添えるや寒卵 鈴木勇美
(退職の朝ぱかと割る寒卵)
芹摘むや浸み込む泥はそのままで 田原眞知
(芹摘むや浸み込む泥はそのままに)
飛岡光枝出句
バレンタインデー炎の色の薔薇一本
第二句座(席題・猫柳、春の雪)
【特選】
猫柳野川に鯉の土煙 藤倉桂
ねこやなぎ誰か手を振る向かう岸 矢野京子
【入選】
工房に硬き木の椅子春の雪 藤倉桂
半分は降る間に消ゆる春の雪 花井淳
春雪に濡れて届きし訃報かな 葛西美津子
早出してうさぎ当番春の雪 葛西美津子
着納めとなる制服や春の雪 伊藤涼子
春の雪二上山を包むやも 前田悠
(春の雪二上山を包むかに)
飛岡光枝出句
大拙の水四角三角猫柳
